韓流スターとして人気のチュ・ジフンらが主演する映画『アンティーク』(ミン・ギュドン監督)は11月13日にいよいよ公開されるが、日本でも来年ゴールデンウイークに公開が決定。そしてその前売り券が、11月15日より発売されることになった。
よしながふみの大ヒットコミック「西洋骨董洋菓子店」を原作にした韓国映画『アンティーク』が日本に"逆輸入"される。2001年にフジテレビにて『アンティーク~西洋骨董洋菓子店~』のタイトルでドラマ化され好評を博したが、韓国で待望の映画化となったもの。日本での韓国映画不振が続く中、原作やドラマの知名度と人気俳優チュ・ジフンの出演で早くから公開が期待されていた。
配役は、チュ・ジフンのほか、『コーヒープリンス一号店』でブレイクしたキム・ジェウクやチェ・ジホ、ユ・アインというイケメンがそろった。
チュ・ジフンはアンティークショップを改造したケーキ店「アンティーク」のオーナー、ジニョク役、キム・ジェウクは「魔性のゲイ」と呼ばれる天才パティシエ・ソヌ役、ユ・アインは元ボクサーのパティシエ見習い・キボム役、チェ・ジホはチュ・ジフンの幼なじみでボディーガード的なスヨン役と、それぞれワケありの男を演じている。
チュ・ジフンは先日ソウルで行われた会見で、「リズミカルな編集と、それぞれの持っている人格の奥深さによって暗くなることもあるが、そうなりすぎないように気を付けた。キボムがケーキをいっぱい食べているシーンはおなかいっぱい。ソヌとジャンのラブシーンは見るだけで面白かった」と所感を述べた。
また、「原作を読んで人間の二面性について興味を持った。映画の中に、監督とスタッフ、出演者の努力と時間と汗の全部をよくミックスして“アンティーク”というケーキを作った。私はおいしかった。みんなもおいしいと思ってもらえるとうれしい」とした。
キム・ジェウクは、「シナリオを最初にもらったときは、ゲイということで驚いたが…本当に魅力的な人物だと思った。拒否感を起こさない、自然に受け入れられる人を作りたいと思った。ゲイとしての大変さではなく、その人の過去の記憶にある苦しみをどう表現するかに気を付けた。
そして私は女性を好きであることを改めて教えてもらった(笑)。(恋の相手役)アンディをどう受け止めて演技をするか、マインドコントロールした。「彼と恋に落ちる」と。なので本当に会った時に一目ぼれした。背が高くて魅力的(笑)」と難役への役作りについて語った。
『アンティーク』は来年のゴールデンウイークに東京・恵比寿ガーデンシネマ、シネカノン有楽町1丁目ほかにてロードショー公開される。
東京=野崎友子通信員