キム・ヘソン「同性愛者の役に不安なかった」


 俳優キム・ヘソンが同性愛者を演じたことについて、拒絶感はなかったと打ち明けた。

 キム・ヘソンは5日午後2時30分、アート・ソンジェ・センター(ソウル市鍾路区昭格洞)で行われた映画『少年、少年に会う』(キム・ジョグァンス監督、青年フィルム、チングサイ〈友達の間柄の意〉制作)の試写会で、「同性愛者の役に対する不安は全くなかった」と述べた。

 『少年、少年に会う』は青年フィルムのキム・ジョグァンス代表の初監督作品で、初めて同性愛の感情を持つようになる高校生たちの話だ。キム・ジョグァンス監督はキム・ヘソンをキャスティングする前、女性より美しいキム・ヘソンが、ゲイのイメージを持たれるのではと出演を懸念するのではないかと心配したという。

 キム・ヘソンはこれについて「そのような心配は全くなかった。実際に僕が同性愛者でないことを(一般の人たちが)はっきり分かっているので。(この映画に)チャレンジしてみたかった。まだ俳優として多くのことを学ばなければいけない段階なので出演することにした」と説明した。

 また、出演を後悔していないかという質問には、「後悔していない」とキッパリ言い放ち、「ミニホームページで、ある同性愛者の男性から“こういう映画を撮って人々の偏見を和らげてくれてありがとう”というメッセージをもらった。この仕事を選んで本当によかったと思った」と答えた。

 出演後、同性愛者に対する考えが変わったかという問いには、「僕の周囲には同性愛者がいないので、ありがちな考えだが、同性愛者を変だと思っていた。でも映画を撮りながら、異性愛者と特に違いがないことが分かった。ただ性別が違うだけで、普通の人と同じだった。だいぶ偏見がなくなったようだ」と語った。

 キム・ヘソンは同映画にノーギャラで出演した。キム・ヘソン、イ・ヒョンジン出演の『少年、少年に会う』は20日に公開される。

ユ・スク記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース