「6年来の仲」の二人が映画で共演を果たした。23日公開の映画『その男の本198ページ』(キム・ジョングォン監督、DSPメディア制作)のイ・ドンウクとユジンだ。二人は2002年に放送されたドラマ『Loving you』で共演以来、友情をはぐくんできた。新人時代から励まし合ってきた二人は、同じ作品で互いの成長を確認したという。そのイ・ドンウクとユジンにクロスインタビューを試みた。
「歌手のユジンさんもいいけど、女優のほうがもっと似合うと思います」(イ・ドンウク)
「台本を読んでいると、わたしには“これ、どう演技しよう”と思えるほどあいまいな部分を、(イ・)ドンウクさんはススッと演じてしまうので驚きました」(ユジン)
まるで称賛のリレーのよう。イ・ドンウクとユジンはお互い賛辞の言葉を惜しまなかった。長年の友達なのだから、欠点を指摘することもできるだろうが、そんな言葉は一言もなかった。それだけ『その男の本198ページ』で相手の演技に満足していたということだ。
この映画で、イ・ドンウクは突然、「○○○という本の198ページを見て。あなたにあげたいわたしの気持ちがそこにあるの」というメッセージだけ残し消えた恋人の足跡を追うため、図書館に毎日やって来る男ジュノを、一方ユジンは失恋で傷ついているのに、表にはそれを見せず平気なふりをして、ジュノの手助けをする図書館司書ウンスを演じている。
ユジンは「ドンウクさんと一緒にいると、映画のジュノみたいに温かい面があります。昔の恋にこだわるところはジュノと違うけど」と、ジュノと比べてイ・ドンウクを評した。
イ・ドンウクは「ユジンさんはサッパリしたイメージだけど、映画のウンスはもう少しカサカサしていると思います。ウンスは出勤するとき自転車に乗るけど、ユジンさんも運動神経はいいですね」と説明。「毎日出勤して図書館で同じ仕事をするウンスの姿は、一見退屈そうじゃないですか。でも、ユジンさんは観客たちが見過ごしそうなシーンでも、ポイントをよくつかんで、退屈そうに見せない力があるんです」と感心したそうだ。
友達なら、互いのことをよく分かっているから、同じ作品で演じるのは窮屈な感じがするかもしれない。しかし、二人は「久しぶりに一緒に演技をしたらどんな感じかな」と思い、むしろワクワクしたと口をそろえた。
「ドンウクさんはジュノのようにソフトな役柄は初めてだそうで、演技しながら役に合っているかな…と思っていたようですが、共演してみるといいムードでした。今回の映画で確実に女性ファンが増えるでしょう」(ユジン)
「ユジンさんはこれまで、困難を乗り越えて幸せを求めていくアニメ『キャンディ・キャンディ』のキャンディみたいな役ばかりだったでしょ。でも、今回はちょっと違います。オーバーなところもないし。演技が淡泊だという表現がピッタリでしょうね」(イ・ドンウク)
最後に、二人は相手に対する希望も語った。
「ユジンさんは運動神経がいいから、アクションも上手そう。殺人鬼など一風変わった役柄も似合うかも。ステキな演技と歌を続けながら、早くステキな人に出会って、恋をしてほしい。明るくてプラス思考なので、そうしたそぶりは見せないけれど、弱い部分もあるから、それを包み込んでくれるような男性がいいと思います」(イ・ドンウク)
「実は、ドンウクさんのそんな姿を見たことがないのですが、しゃあしゃあとした浮気者の役も似合いそうですね。ソン・スンホンさんやソ・ジソブさん、チャン・ヒョクさんといった男優さんたちは、兵役を務めて帰ってきて、さらにカッコよくなったと思います。ドンウクさんも早く軍服務を終えて、背が高くてスリムなイケてる女の子と巡り会えればいいですね」(ユジン)