歌手でプロデューサーのパク・ジニョン(36)は1999年に出版したエッセー『ごめん』をこのほど再出版した。
『ごめん』は歌手に、プロデューサーに、と活躍し多忙なスケジュールをこなす傍ら、パク・ジニョン自身が書きつづった本だ。発売当時も話題を呼び、中でも「愛する人に希望が与えられないなら絶望させたほうがいい。わずかな希望を残すのはかえってむごいこと」という内容の「希望拷問」という文は、2004年のSBSドラマ『パリの恋人』で紹介され、再び注目された。
パク・ジニョンが代表を務めるJYPエンターテインメントの関係者は「この本については、“希望拷問”が注目を浴びたことや、パク・ジニョンが書いた音楽以外のさまざまなテーマについて、ネットでも常に話題を提供してきた」と、再出版の背景を説明している。
20代のときのパク・ジニョンの気持ちがそっくりそのままつづられている『ごめん』。今回再出版される本では、スペシャル・ページに「パク・ジニョンの30歳プロローグ」が付け加えられている。
パク・ジニョンはこの文で、昨年の米ハーバード大学招待講演を前に、韓流ブームについて悩んだことや、それに対する答え、6年ぶりの歌手活動を終えた後の感動、アメリカでもプロデュース活動をしたいという抱負などを書いている。
出版社側によると、再出版にあたり原稿の修正を提案したが、パク・ジニョンはこれを断ってきたという。それは「振り返ってみると気恥ずかしい文や、今とは違う考えも多くあるが、今の僕を作った20代の情熱の光を失いたくない」という理由からだそうだ。