インタビュー:パク・シフ「『一枝梅』で目の演技と胸を見て」


 切れ長の憂いがありながら、力強さを感じさせる目が印象的な俳優パク・シフ。現在SBSの週末ドラマ『家門の栄光』に出演中だが、そのパク・シフの名を広く知らしめたのはSBSドラマ『一枝梅』でイ・ジュンギ扮する“一枝梅”のライバルとなるシフ役だった。

 自分の名前と同じ役名が同じという運命的(?)な配役で飛躍を見せたパク・シフに話を聞いた。

-『一枝梅』に出演することになった経緯は。

 「昨年『完璧な隣人に出会う方法』(SBS)に出演していた時に、話がありました。シノプシスがおもしろく、時代劇ということでは悩みましたが、シフという名前も気に入って決めました」


-アクションシーンも多いのですが、どのように準備されましたか。

 「4カ月ぐらい前からアクションスクールで訓練を受けました。乗馬とか。また、はだけるシーンもあるので、ダイエットも兼ねてウォーキングもしましたね」

-シフのウンチェへの愛の表現を、パク・シフさんとしてはどう思いますか。

 「シフはストイックな愛で、自分のスタイルとは違いますね。自分は互いが好きで引かれ合って、片思いはないです(笑)」


-『一枝梅』をやって、よかったことは。

 「時代劇の衣装や立ち居振る舞いが似合うと言われました。演技に自信が持てるようになり、認知度が上がりました(笑)」

-『一枝梅』で苦労したことは何でしょうか。

 「演技の面では、時代劇ならではの苦労がありました。シフは明るいキャラじゃないので、オーバー過ぎてはいけない。抑えた、微妙な感情を目で表現するところなどが苦労しました」

-ここをぜひ見て欲しい、というところは。

 「はだけたところ?(笑)ウンチェのために山道を提灯をかかげて歩くシーン、ウンチェの指を切るシーンなどです」


-現場の雰囲気はどうでしたか。

 「とてもよかったです。先輩たちが後輩たちの面倒を見て…イ・ジュンギさんは若いのですが、雰囲気を明るくしてくれて。そういう点、見習いたいと思いましたね。肉体的には疲れてましたが、楽しくできました」

 パク・シフは、子どものころ、父親に連れられて映画館によく通い、俳優へのあこがれが募らせていった。しかし、実際に俳優になる決意をするまでは大変だったという。そしてその道は必ずしも順調ともいえなかった。多くの仲間がその道半ばで去っていった中、自分はなんとかやってこれたことをラッキーだと思っている。

 しかし、「運も実力」とばかりに飛躍し、演技に磨きをかけ、自信も付け始めたパク・シフは、とても生き生きとして輝いていた。暗いシフのイメージがあったが、パク・シフは意外に明るくおちゃめ。インタビューで、胸に自信があると言っていたので、写真撮影のときに、胸を開けてとサインを送るとボタンをひとつはずしてくれた。

 イ・ジュンギが美しき義賊“一枝梅”を演じ、2008年度上半期の一番のヒット作となったフュージョン時代劇『一枝梅』(http://www.so-net.ne.jp/adtv/irujime/)は、11月25日よりCS放送チャンネル「アジアドラマチックTV★So-net」で日本初放送される。


東京=野崎友子通信員

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