チャン・グンソク、大先輩キム・ミョンミンの演技に重圧感


 人気ドラマ『ベートーベンウィルス』(MBC)のチャン・グンソクは演技のジレンマに陥っている。

 このところ、キム・ミョンミン演じる師匠カン・マエの言葉に反抗するシーンが多い、チャン・グンソク演じる弟子カン・ゴヌ。これを見た視聴者たちから非難の声が続々と寄せられているのだ。演技経験が豊富とは言えない新世代スターとして、今後は演技の大先輩キム・ミョンミンを脅かすほどのカリスマ性とタクトさばきを見せなければならないチャン・グンソクとしては、とてつもないプレッシャーを感じているという。

 カン・ゴヌは、ヒロインのトゥルミ(イ・ジア)が自分を捨て、カン・マエを選んだのをきっかけに、師匠にライバル意識を持つようになった。そして、交響楽祭を準備する間、カン・マエに何度も失望し、公演直前に怒りを抑えられなくなった。結局、師匠がプレゼントしたタクトを突き返し「ゴーイング・マイ・ウェイ」を宣言。これに対し、視聴者からは「指揮を始めてから半年もたたないうちに優れた実力を発揮するというのはリアルさに欠ける」という批判や、「師匠に対し恩知らずな行動を取った」という失望の声が寄せられている。

 一流の演技力を誇る俳優の大先輩とカリスマ対決をしなければならないというのは、大きなプレッシャーだ。回を重ねるごとに演技力をつけていると視聴者が感じるほどの演技でなければ、ドラマのリアルさは伝わってこないだけに、ちょっとでも空き時間があれば、ソ・ヒテ音楽監督をつかまえて指揮の勉強をする。ドラマに合流したのが一番遅かった上、序盤はトランペットのレッスンに明け暮れ、指揮法を習う時間が十分なかったのが惜しいそうだ。チャン・グンソクに近い関係者は「トランペットという大きなヤマも、指使いを習い、音と指の動きを完ぺきに合わせる練習により無難に乗り切ったと評価された。カン・マエのパワフルな指揮ではなく、ソフトな指揮で差別化を図ることに力を入れている」と教えてくれた。

 愛弟子のチャレンジに揺れるカン・マエの姿に、視聴者も切なさを感じている『ベートーベンウィルス』。23日の放送では視聴率18.5%(TNSメディアコリア調べ)をマーク、前日より小幅ながら数字を下げた。同じ時間帯の『風の国』(KBS第2テレビ)は16.5%、『風の絵師』(SBS)は16.1%で、水木ドラマ2位の座をめぐり激しい争いになっている。

チョン・ギョンヒ記者
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