ソウルでテナガダコを食べるならココ(下)

ソウルでテナガダコの美味しい店

◆テバンゴル

 務安産のテナガダコだけを使っている。このテナガダコが手に入らなかった日はメニューから外される。値段は時価。10月15日現在、細足のテナガダコ二人前5‐6万ウォン(約3200‐3800円)。ヨンポタンはランチ3万2000ウォン(約2060円)、ディナー3万7000ウォン(約2380円)。木浦が故郷のオーナーが作るカキのスープ、タチウオの内臓の塩辛など、20種類以上のおかずだけでも元を取れた気分になる。本来はイシモチの干物で有名な店。「昔ながらの松の葉蒸しイシモチ定食」がランチ2万5000ウォン(約1600円)、ディナー3万ウォン(約1900円)。税金10%別途。純福音教会(汝矣島)の向かい側にあるチンミ・パラゴン・ビルの地下1階。

◆豊漁村の醤油漬けテナガダコ

 チョン・オクナムさん(50)は渡りガニの醤油漬けからヒントを得て、「醤油漬けテナガダコ」(2万ウォン=約1290円)を作り出した。醤油を4度注ぎ出しながら沸騰させ、通常1週間熟成させる。塩辛くなく、甘い味付けのため食べやすい。醤油に加えるそのほかの材料は秘密だが、フクベ(ウリの一種)を煮た水を使うのがポイントだとか。ランチタイムには「醤油漬けテナガダコ定食」を1万ウォン(約645円)で食べられる。食事を注文すると、小さなお釜に入った炊き立てのご飯が出てくる。「テナガダコ炒め定食」(1万ウォン)も美味しい。「ヨンポタン」「フクベ・テナガダコ」「テナガダコ辛鍋」はそれぞれ2万5000ウォン、4万ウォン(約2580円)、5万ウォン。江南区三成洞のCOEX西門向かいの路地の奥。

◆タヒョン干潟産テナガダコの専門店

 木浦が故郷のオーナーが新安・務安・海南のテナガダコだけにこだわっている。昆布、唐辛子の種、タマネギ、干しスケトウダラの頭などで出汁を取った甘みのあるスープに生きたままのテナガダコを入れる。「細足のテナガダコ」「テナガダコの踊り食い」は時価(15日現在、細足のテナガダコ1匹当たり6000ウォン〈約380円〉、踊り食いは1皿〈3匹〉3万5000ウォン〈約2250円〉)。テナガダコの辛鍋、ヨンポタン、テナガダコの辛和え、テナガダコ炒めは量により3万ウォンから4万3000ウォン(約2760円)。城東区ドソン洞の田豊ホテル裏。定休日は第1・3日曜日。

◆竜宮の庭

 テナガダコのバーベキュー(2万5000ウォン、3万5000ウォン、5万ウォン)という珍しいメニューのある店。中華料理のように強火で炒めるのが特徴。店内のインテリアやおかずは日本料理店のような雰囲気。テナガダコ粥、細足のテナガダコ、テナガダコ炒め、ヨンポタン、テナガダコの韓国風お好み焼き、鍋で構成されたコース料理もある。Aコース一人前3万ウォン、Bコース2万5000ウォン。4人前以上から注文可能。城北区普門洞ヒョサラン病院の隣。

◆サランパン

 珍島の海育ちなのにもかかわらず刺し身を食べることができない母親のために、女性オーナーが作り始めたというメニューが「テナガダコの水刺し身」(3万8000ウォン〈約2450円〉、5万ウォン)。茹でたテナガダコを辛く甘酸っぱいスープに入れ、キュウリ、梨、タマネギの千切りを加えたもの。スープと一緒にかき込むように食べると、あっさりした絶妙な味わい。ここにそうめん(3000ウォン=約190円)を入れて食べるとさらに満腹感がある。ソウル地方警察庁に向かって左側、薬局と不動産屋の間の路地の奥。

◆ポソン食堂

 原則をかたくなに守っている店。「テナガダコ炒め(時価・3万ウォン)」を注文すると、それからタマネギの皮をむき始めるという徹底ぶりだ。テナガダコがあるかどうかを確認してから予約をするのが基本。甘すぎず辛すぎず、テナガダコの味を生かした絶品。「チョングクチャン(納豆汁に似た韓国料理)=6000ウォン=」「ジャガイモの韓国風お好み焼き(1万ウォン)」も美味。梨水駅ロータリーから舎堂駅の方面に向かい、舎堂郵便局を過ぎたところにある路地に入って左側。日曜日は午後4時まで営業。

◆おばあちゃんの現代テナガダコ店

 トッポッキ(甘辛く炒めた韓国のもち)を連想させるような味ではあるが、辛さと甘さのバランスが絶妙。「テナガダコ炒め」(一人前2万6000ウォン=約1670円)よりも「細足のテナガダコ炒め」(3万ウォン)の方が美味しい。ご飯は1000ウォン(約64円)。定休日は第1・3日曜日。江南区新沙洞の現代高校向かいの路地の奥。

キム・ソンユン記者
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