今秋の映画はイケメン&美女の「醜い変身」に注目


 「演技のためならルックスなんて!」

 最近公開の映画は、国内外を問わず美男・美女がその美しさをかなぐり捨て、演技に全力を傾けている。

 その最たる例が、美しいプロポーションを誇る女優コン・ヒョジン。ファッション・リーダーと呼ばれるほどスタイリッシュなことで有名な彼女が、新作映画『ミスにんじん』ではモジャモジャ頭にパッとしない一着きりのねずみ色のコート、不満だらけの顔、つっけんどんな口の利き方、挑戦的な目つきという「完全嫌われ女」に変身し、観客たちを驚かせている。

 アメリカのイケメン俳優クリスチャン・スレーターもコン・ヒョジン顔負けの「屈辱的」な姿を見せている。1990年代のハリウッドを代表する青春スターだったスレーターは、11月公開の映画『He Was a Quiet Man』で見事にハゲ上がった頭と大きなメガネ、いじけた目の小心者を演じている。モテ男からブ男へのパーフェクトな変身はこの作品がアメリカで公開された当時、評論家にも一般の観客にも好評だった。

 日本を代表するイケメン俳優の妻夫木聡も、11月20日に韓国で公開されるコメディー映画『ザ・マジックアワー』でヘアスタイルを大胆に変えた。妻夫木聡は悪知恵が働き、せこいが憎めないクラブの支配人・備後登役を演じているが、役作りのため髪を7:3ならぬ8:2に分け、ベッタリとなでつけた姿で登場する。「まじめな青年」のイメージが強かった妻夫木聡の大変身は、観客たちにとっても新鮮だろう。

 一方、現在撮影中の映画にも、「美しく見せたいという欲」を捨てた女優がいる。映画『キムさん漂流記』で引きこもり女の役を演じているチョン・リョウォンだ。もともとスリムな体形だが、役作りのためさらにダイエットした結果、彼女の魅力だった愛らしい少女のような印象が消えてしまった。このほど映画会社が公開した写真をみると、チョン・リョウォンは「相手役チョン・ジェヨンの半分くらいしかないのでは」というほどの細さで、ファンを驚かせた。

ユ・スク記者
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