俳優の香川照之がポン・ジュノ監督を心から尊敬していると絶賛した。
香川は15日午後、ソウル竜山CGVで行われた『TOKYO!』の記者懇談会で、「ポン・ジュノ監督の映画に出演し、こうしてソウルに来たことが実感できない」と感激をあらわにした。
『ゆれる』、『20世紀少年』などに出演した香川は、オムニバス映画『TOKYO!』でポン・ジュノ監督が演出した『シェイキング東京』に出演。10年間引きこもり生活を続けた男を演じた。
試写会に先立って行われた舞台あいさつで、『殺人の追憶』を見て、ソン・ガンホに足蹴りされてみたいと思ったという感想を述べた香川は、「ポン・ジュノ監督と条件さえ整えば、今後も一緒に仕事をしたい」と語った。
さらに「ポン・ジュノ監督は50メートルのクレーンを動かす運転手のようだ。その先に顕微鏡がついていて、まるで微生物を眺めているみたいだ。監督は大きなことと小さなことを同時に見ながら進行する監督。『殺人の追憶』を見てそう思ったが、今回の撮影でそれを自ら確認し、満足した」と述べた。
また香川は「『殺人の追憶』は、穴が開くほど見た最も好きな映画。ラストシーンでソン・ガンホさんが呆然と立っているが、『ゆれる』のラストシーンのわたしの表情と似ているという日本の評論家がいた。本当に嬉しかった」と話した後、「ポン・ジュノ監督が『殺人の追憶』の後、『グエムル』を作ったのを見て、監督のスケールに日本の映画人たちが脅威を感じたはずだ」と付け加えた。
『TOKYO!』はポン・ジュノ監督を始め、ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックスなど世界的な監督3人が東京を舞台にして作ったオムニバス映画。今月23日に公開される。