故チェ・ジンシルさんの自叙伝が出版された。教保文庫など各大手書店は15日、『そうね、今日も一日、真実に生きるわ-チェ・ジンシル ライフ・ストーリー』(「本がある村」社刊)の販売を始めた。教保文庫の関係者は「本は物流センターから店頭に運ばれているところ。16日までには主な店舗に出そろうだろう」としている。
10日に初版が出た同書は、1998年に出版された自叙伝の前書きだけを変え、記者らが書いた原稿3本を追加し再刊されたもの。出版社側は「(前回の)本は在庫がなかったが、チェ・ジンシルさんの死後、同書を読みたいという問い合わせや注文が殺到、改訂・増補版を出すことになった。法的な問題はない」と説明。「98年当時にチェ・ジンシルさん側と契約した著作権は基本的に5年だったが、それ以降は毎年1年ずつ延長し、契約解除するとの通知がなければ自動的に延長することで合意していた」という。
一方、チェ・ジンシルさんが所属していた事務所は「いくら契約が自動的に延長されているといっても、故人が書いた前書きの“芸能界デビューして10年たった”を“20年たった”に勝手に書き直し、死後に本を出すというのは話にならない」と激怒している。事務所関係者はスポーツ朝鮮との電話インタビューで「遺族には精神的な余裕がなく、こうした事実すらまだ知らない。今日中に話をし、意向を聞いてから適切な対応を取る」と語った。
この自叙伝には、チェ・ジンシルさんが17歳のときに自殺するため殺そ剤を買い、飲んだという衝撃の告白から、離婚した父親との悲しい対面、貧乏ゆえに苦労した話、元マネージャーで死去したペ・ビョンス氏との出会いなど、芸能界デビュー前から98年までの人生がつづられている。衝撃の死で世間の関心が高いだけに、本の売れ行きや遺族・事務所側の対応も注目されている。
チョン・ギョンヒ記者
【ニュース特集】チェ・ジンシルさん自殺