付岩洞や孝子洞は刻々と変化するソウルの中で、時間が止まったような街だ。最近この街にオープンしたカフェも、街の雰囲気にぴったりの素朴で小ぢんまりした店が多い。
●付岩洞:古い散策路にあるカフェ
◆ママズ・キッチン
付岩洞の住民センターから彰義門に続く道の向かいにある小さなカフェ。ほかの建物より低い地帯にあるせいか、気付かずに通り過ぎる人が多い。らせん状の階段の上にはハーブの植木鉢が並べられ、竹が植えられている。梅茶6000ウォン(約540円)、ビアカクテル7000ウォン(約630円)、赤ワインパスタ1万3000ウォン(約1200円)。
◆スタムティッシュ
「クラブ・エスプレッソ」の向かいにある小ぢんまりしたファブリック・カフェ。店の名前は「常連のための指定席」という意味のドイツ語。毎週火曜日には「ファブリック講座」が開かれる。アメリカンコーヒー4000ウォン(約360円)、アイスティー5000ウォン(約450円)。
◆ボン・ボヤージュ
1坪(3.3平方メートル)程度しかない小さなカフェ。狭いスペースにもかかわらず、写真の展示会を開催したり、さまざまなイベントが行われている。客が二人座っただけで店は一杯になる。誕生日パーティー、ワインパーティーなど各種イベントのために店を貸し切りにすることもある。無農薬コーヒー1万ウォン(約900円)。
◆サンモトゥンイ
付岩洞のカフェの名所。ドラマ『コーヒープリンス1号店』に登場し有名になったことがむしろ短所になってしまったが、北岳山を見下ろす風景は相変わらず素晴らしい。アメリカンコーヒー5000ウォン、オレンジジュース、アイスティーがそれぞれ7000ウォン。
●孝子洞:狭い裏通りに並んだカフェ
◆アポストロフィーS
スカンジナビア産のイスとシンプルなテーブル四つだけのカフェだが、この店のハンドドリップコーヒーは定評がある。狭い芝生の向こうには景福宮の石畳の道が見え、その上に降り注ぐ秋の日差しが店の狭さを忘れさせる。アメリカンコーヒー7000ウォン、ダッチコーヒー9000ウォン(約810円)、ワッフル1万2000ウォン(約1080円)。
◆mk2
骨董家具の収集家として有名なカメラマン、イ・ジョンミョンさんが営む小さなカフェ。カフェの前に出された二つの小さな黄色いイスが店の看板代わり。アイスコーヒー5500ウォン(約500円)、キャロットケーキ5000ウォン。
◆コヒ
ブランチが美味しい店。mk2右側の裏通りの真ん中にあるカフェ。コーヒーに手作りソーセージ、玉子焼き、サラダなどのブランチセットが1万2000ウォン。