故チェ・ジンシルさん、悪質なうわさに悩んでいた

 2日未明、ソウル市瑞草区蚕院洞の自宅で遺体で発見されたチェ・ジンシルさんは死亡直前、母親チョン某さん(60)に対し、「アン・ジェファン25億借金説」など悪質なうわさに対する辛い心情を泣きながら吐露していたことが分かった。

 ソウル瑞草警察署はこの日午後1時から公式記者会見を開き、チェ・ジンシルさん死亡の経緯などについて発表した。

 瑞草署のヤン・ジェホ刑事課長はブリーフィングで「チェ・ジンシルさんに他殺の疑いはなく、自殺であることが明白。死亡推定時間は2日午前0時30分から午前6時の間と推定される」と説明した。

 警察によると、チェ・ジンシルさんはこの日、自宅近くの食堂でマネージャーのパク某さんと一緒に焼酎3本を飲んだ後、酔った状態で帰宅したという。

 チェ・ジンシルさんは帰宅後、自分の部屋のベッドに座り、「世間の人たちはみんなひどすぎる。貸金業なんて、わたしとは何の関係もないことなのに、どうしてわたしを苦しめるのか分からない」と言いながら涙を流し、バスルームに入って鍵を閉めた。チェ・ジンシルさんの母親チョンさんがドアを開けようとしたが、チェ・ジンシルさんは「お母さんは先に寝ていて」と話したという。

 午前0時30分ごろ眠ったチョンさんは、午前4時ごろ目を覚まし、チェ・ジンシルさんの部屋に行ってみたところ、姿が見えなかったためバスルームのドアを開けようとしたが、鍵がかかった状態だったという。チョンさんは「ドアを開けて」と言いながら30分ほどドアをたたいたが返事がなく、午前6時ごろ鍵屋を呼んでドアを開けた。そしてチェ・ジンシルさんがシャワーのコックに包帯を巻き、首を吊って死亡しているのを発見し、息子でタレントのチェ・ジニョンに電話をかけた。

 チョンさんとチェ・ジニョンは午前7時34分ごろ、救急隊にチェ・ジンシルさんの死亡を通報した。

 チョンさんは警察で「娘は5年前に夫・趙成ミン(チョ・ソンミン)と離婚した後、うつ病の症状があった。娘は『いつも寂しい、辛い』と言っていた。神経安定剤を服用することもあった」と話した。

 警察によると、チェ・ジンシルさんの友人は「チェ・ジンシルさんは離婚後、子どもの養育問題でかなり苦しんでいた。芸能界で人気が落ちるのではないかといつも心配し、普段からよく死にたいと口にしていた」と話したという。

 警察はまた、「チェ・ジンシルさんの遺書は発見されなかったが、メモの一部が見つかった。このメモには友人チョン・ソニの夫アン・ジェファンさん死後、とても辛かったという内容が書かれていた」と語った。

 そのほか「解剖の結果、特別な外傷はなく、首を吊って死亡した痕跡が発見された。他殺の疑いはなく、自殺と判断。自殺の動機については、関係者と遺族を対象に、チェ・ジンシルさんの最近の言動などについて調査した後、発表する予定だ」と説明した。

カン・ヨンス記者

【ニュース特集】チェ・ジンシルさん自殺

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