人気俳優パク・シニャンとムン・グニョンが主演、ヒットメーカーのチャン・テギュ・プロデューサーが演出することで早くから話題を呼んでいたSBSドラマ『風の絵師』は24日にスタートした。
この日放送の初回では、申潤福=シン・ユンボク=(ムン・グニョン)が外遊写生(野外で自由なテーマにより絵を描く授業)に出たところ、通りかかった貞純王后(イム・ジウン)の絵を描いたために起きたあるエピソードが緊張感たっぷりに描かれていた。絵一つ描くにも首がかかっている図画署(絵に関する仕事を管轄した役所)の見習絵師の運命だ。
ひどい日照りのため、正祖(ペ・スビン)が雨ごいの儀式を行っていたとき、貞純王后が宮廷の外に出たのは、男に会うためだったのだ。これを隠すため、申潤福探しに乗り出す。もしこのことが正祖の知るところとなれば、命が危ういからだ。
一方、絵を見た正祖も「不吉な兆し」として、この絵を描いた見習絵師を捜し出すため金弘道=キム・ホンド=(パク・シニャン)を宮廷に呼び出す。
天才絵師・金弘道のドラマチックな登場では、トラの対決を見るような緊張感と興味深さを覚えた。このシーンでは、金弘道の優れた才能がかいま見られる。
と同時に、師弟でありながら恋愛感情を抱き始める申潤福と金弘道の出会いも登場。同じ絵を見ようと言い争った二人は、結局絵を引き裂いてしまう。そして申潤福は、「まったく同じ絵を描きましょう」と再び筆を取る。
だが、王に呼ばれた金弘道は急いでその場を離れ、問題の絵を描いた者を突き止めるよう命じられる。
ついにベールを脱いだ『風の絵師』は、ホ・ウン統括プロデューサーが「単なるドラマではなく、芸術にまで昇華された作品だ。“視聴者にはドラマの品格を楽しむ権利がある”と考え、責任感を感じながら作った」と作品の完成度に自信を示している。事実、絵をテーマにしたドラマだけあり、映像の美しさや、しっかり練られたストーリーで一気に視聴者の視線をさらった。
放送直後、ネットの視聴者掲示板には「胸がドキドキするようなドラマになりそう」とヒットを予感させる反響が寄せられている。
『風の絵師』は、実在した朝鮮時代の天才絵師・申潤福は謎の男に殺された絵師と伽耶琴(カヤグム)で有名な当代の名妓の間に生まれた娘だった、という大胆な設定のドラマ。父の無念の死にまつわる秘密を暴くため、男として生きる申潤福の波乱万丈の物語だ。