警察がいったん自殺と断定した俳優アン・ジェファンさんの両親が11日、葬儀直後に警察に再捜査を求めた問題で、ソウル蘆原署は遺書の筆跡鑑定に本格着手した。
蘆原署は遺族にアン・ジェファンさんが書いた手紙や日記などの提出を求めた。遺書の筆跡と比較して大きな差があるとみられる場合、死因に対する再捜査を行う方針を固めた。
再捜査を行うかどうかの結論は筆跡鑑定が終わる20日ごろに出る予定だ。
アンさんの死因について、警察はこれまで自殺との判断を示していたが、父親のビョングァンさんが葬儀直後の記者会見で他殺の可能性に言及したことで事件は新たな局面を迎えている。
また、アンさんに最も近い関係者のAさんは、故人が「母」と呼ぶほど親しかった女性に2億5000万ウォン(約2400万円)を借りており、先月25日ごろアン・さんとその女性が一緒にいたと証言。同関係者は第3の人物が事件に関与しており、他殺の可能性があるとみているもようだ。
Aさんは27日ごろに女性と電話で話したが、その時にはその人物が「(アンさんの妻の)チョン・ソンヒさんを連れて来い」と告げた上で、「ジェファンは別の女性が一緒にいる」などと話していたと証言し、アンさんが監禁されていた可能性も示唆した。
警察は遺書の筆跡鑑定後、遺書が偽造されていたり、脅迫によって作成されたものだと判明した場合、アンさんに対する債権を持つ金融業者やAさんが言及した女性など周辺人物に対する本格的な再捜査を行うとみられる。