文化・花・料理すべてを満喫できる第10回孝石文化祭が、ソバの産地として有名な江原道平昌郡蓬坪面の孝石文化村一帯で6日から十日間にわたり行われる。
平昌が故郷の可山・李孝石(1907‐1942)の文学世界をたたえるため毎年開催している同文化祭は今年、文化体育観光部により「有望フェスティバル」に選ばれ、韓国で有名なフェスティバルの一つとして定着している。今年は「ソバの花とともに語る文学物語」をテーマに、文学イベント、写真展、詩画展をはじめ、伝統の国楽公演、鼓笛隊の行進、プンムルノリ(農楽)競演大会など多彩な民俗イベントも繰り広げられる予定だ。
6日の開幕式では『カルチャグク(切り傷)』の作家キム・エランが、李孝石の業績をたたえる「第9回李孝石文化賞」を受賞する。
李孝石文化祭の魅力は、何といっても広大な野原に咲き乱れるソバの花を見ること。平昌郡や蓬坪面の住民たちは、イベント会場一帯66万平方メートルに大規模なソバの畑を作った。観光客たちは風が吹くたび白い波のように揺れるソバの花畑で「内陸の海」を満喫できる。
また、さまざまなソバ料理も大きな魅力の一つ。会場の一角に設けられた料理体験広場には、◆そば素麺◆煎餅(もち料理の一つ)◆ムク(ソバや緑豆などの粉を煮て寒天状に固めたもの)◆そば濁り酒などがお手ごろ価格で販売される予定だ。体験広場では、背負子(しょいこ)の体験、もちつき体験、脱穀体験などのプログラムに参加することもできる。料理体験広場の隣では、ソバ、ジャガイモ、トウモロコシ、長脳参(野生の高麗人参の一種)など、平昌の農・畜産物の展示販売も行われる。
李孝石文化宣揚会のキム・ソンギ事務局長は「孝石文化祭は文学の感動と素朴さで観光客を楽しませる。光り輝く朝露が感動を呼ぶそばの花の世界に招待します」と話した。