ソン・ヘギョ「少女から大人の女性へ」

ソン・ヘギョインタビュー


 女優ソン・ヘギョ主演の映画『ファン・ジニ 映画版』が、9月下旬にいよいよ日本で公開される。

 『ファン・ジニ』で第6回大韓民国映画大賞新人女優賞を受賞するなど、女優としての飛躍を見せたソン・ヘギョが、日本公開を前にソウル江南区のCOEXインターコンチネンタルホテルにて日本メディアのインタビューに応じ、同作品について語った。

 -可憐さと妖艶さが同居するヒロイン、ファン・ジニを演じていますが、ソン・ヘギョさんにとってこの映画は大きな転機になったのでは。

 「この作品は少女から大人の女性へと私を作ってくれたと思っています。劇的な変化ではなく徐々に自然な形で私に変化を与えてくれました。この作品に出会わなければ、これまでの私のイメージの枠から大きく飛び出ることはなかったでしょう」

 -ファン・ジニは実在の人物で、何度か映画やドラマ化されてきましたが、演じるプレッシャーはありませんでしたか。

 「特に感じていませんでした。むしろ、今まで自分が演じたことない新しいキャラクターに出会ったことがうれしかったし、どのような感じになるのかと期待していました。長い原作の中から素晴らしい部分を選んでシナリオを書いた監督の方が大変だったと思います」


 -ドラマ『ファン・ジニ』(ハ・ジウォン主演)が現在NHK BS2で放送中ですが、どういう感想をお持ちですか。

 「韓国でもドラマと比較される質問を多く受けましたが、映画とドラマではコンセプトも描こうとしていた内容もかなり違いがあったと思います。ドラマは華やかな妓生(キーセン)としての部分を描いていたとしたら、映画は人間としてファン・ジニを描いているので、見せようとしていた内容がかなり違っていたと思います」

 -ファン・ジニに共感できるところ、共感できないところは。

「人間としてのファン・ジニに焦点を当てると、私たちと同じ女性、私と同じ国の人ですから理解できるし入っていきやすかったです。ただ、彼女はあまりにも昔に生まれすぎたというだけで、彼女の思考や考え方は現代に通じるところがあると思います。彼女も私と同じ一人の女性なのだと思いました」

 ソン・ヘギョは、ドラマ『彼らが住む世界』のクランクインを2日後に控え、撮影準備で忙しいにもかかわらず、疲れた様子も見せずに、終始明るい笑顔でインタビューに応じた。

 実在した名妓ファン・ジニの生涯と真実の愛を描いた『ファン・ジニ 映画版』は、2008年9月下旬、シネマスクエアとうきゅうほか全国ロードショー公開。

野崎友子

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