味はさておき、量で顧客を感動させる食堂がある。味覚はともかく、食欲だけは誰にも負けない、という大学生のインターン記者たちが、ソウルと首都圏で「とにかく量が多い」と噂の冷麺店を訪ね「飽満度」(★五つが満点)をチェックしてみた。5店とも大量生産される麺を使用している。「清涼里おばあちゃんの冷麺」と「ソウル・サム冷麺」は量がやや少なめとしても、一度食べてみる価値はある。
◆清涼里おばあちゃんの冷麺:満腹で泣いて辛くて泣いて
量も量だが、何よりもその辛さで有名な店。深夜まで店内は混み合っている。麺の上に真っ赤な唐辛子の薬味がたっぷり乗っている。そのまま交ぜて食べればビビン冷麺、スープをかけて食べると水冷麺になる。スープなしで食べるとすさまじく辛い。大盛りはゆで卵が半分に切ったものでなく、丸ごと一つ上に乗っている。
A「薬味が本当に辛い。スープをいくら加えてもビビン冷麺のよう」
B「辛過ぎる。唐辛子の薬味を半分だけ交ぜた方がよさそう」
C「美味しいけれど、量が多くて残してしまった。相撲の力士でも残しそう」
D「スープがさっぱりしている。そのまま飲んでも美味しい」
価格=冷麺・普通盛り3500ウォン(約370円)、大盛り5000ウォン(約530円)
満腹度=★★★
場所=地下鉄1号線清涼里駅2番出口を出て、現代コア百貨店と国民銀行の間、刺し身専門店通りを20メートル入った左側。
◆ソウル・サム冷麺:冷麺を注文すれば肉がオマケ
冷麺を注文すると豚カルビの炭焼き(80‐90グラム)がオマケでついてくる。夏休み期間中にもかかわらず、店内は大勢の大学生で大賑わいだった。
A「冷麺は量が少ないような気がするが、肉がついてくるので満足感は大きい。竹を半分に割った器に盛り付けられているため、さらに美味しく感じる」
B「麺も肉も甘めの味付け」
C「店内がおしゃれ。彼女と一緒に来たい」
D「セルフサービスで飲み放題のスープも美味しい」
価格=水冷麺・ビビン冷麺ともに4000ウォン(約420円)、肉追加2000ウォン(約210円)
満腹度=★★★
場所=地下鉄4号線淑明女子大学駅8番出口から左方向にまっすぐ進み、交差点を渡る直前の「キャンパス流通」で左折。
◆ユクサム冷麺:ソウル市冠岳区新林洞の司法試験受験生はこの店で栄養補給
冷麺に豚カルビの炭焼きがついてくる店。平日夜にもかかわらず、行列ができていた。
A「ビビン冷麺は辛いけれど我慢できないほどではない」
B「水冷麺も美味しい。肉とはビビン冷麺の方がよく合う」
C「最初はビビン冷麺として食べて、後にスープを加えて食べるのがオススメ」
D「肉をビビン冷麺と一緒に食べると美味しい」
価格=水冷麺・ビビン冷麺ともに普通盛り4000ウォン、大盛り5000ウォン、麺追加1000ウォン(約105円)
満腹度=★★★
場所=地下鉄2号線新林駅3番出口を出て150メートル直進。ベーカリー「パリ・バゲット」の裏。
◆ハン・スンジャおばあちゃんのカルグクス(韓国式うどん):冷麺にカルグクスをオマケ
どのメニューを注文しても冷麺がサービス。また、冷麺を注文するとカルグクス(手打ち麺の一種)がついてくる。
A「微妙な味。スープに浮いている氷はただの水を凍らせたようだ」
B「カルグクスの方が美味しい。カルグクス-ビビン冷麺-水冷麺の順」
C「足りない人のためにカルグクスがたっぷり入った大きな器がもう一つ出てきて驚いた」
D「量の多さではオススメの店。おしゃれなイメージではない」
価格=水冷麺・ビビン冷麺・カルグクス・すいとん各4000ウォン、ギョーザ(四つ入り)1000ウォン
満腹度=★★★★
場所=地下鉄4号線会賢駅5番出口を出て、南大門市場の6番ゲートからすぐに見える。
◆コムボ冷麺:冷麺より美味しい肉ギョーザ
70‐80席の店内は平日午後1時の昼食時ということで、たくさんの人々で混み合っていた。ほとんどが冷麺と肉ギョーザを一緒に注文していた。
A「麺が伸びている。麺を大量にゆでておくらしい」
B「ビビン冷麺は市販のインスタント冷麺の味と変わらない。キャベツの千切りが入っているため、ビビン冷麺というよりはチョル麺(シコシコした麺にコチュジャンと野菜を加えた麺)のような感じ。味が微妙」
C「残すのは量が多いからではなく、味に問題があるせいでは…?」
D「肉ギョーザは美味しい」
価格=水冷麺・ビビン冷麺ともに普通盛り3500ウォン、大盛り5000ウォン、肉ギョーザ2500ウォン(約270円)
満腹度=★★★
場所=国鉄義政府駅1番出口から地下商店街を通って11番出口を出て、100メートル直進。第一市場に入ると看板が見える。