ハ・ジョンウ、妻夫木と『ノー ボーイズ，ノー クライ』でタッグ

　ハ・ジョンウが妻夫木聡と主演する韓日合作映画『ノー ボーイズ，ノー クライ』（原題：『The Boat』）の撮影現場がついにマスコミに公開された。

　韓国と日本の間、夜の海にひっそりと浮かぶボートは日本への麻薬密輸船。ボートに乗っている男・ヒョング（ハ・ジョンウ）と日本側の受取人・亨（妻夫木聡）は、町を仕切る組織の下、密輸を繰り返していた。しかし亨はある事件を利用し、組織を裏切り2億円を奪う計画を立て、ヒョングは期せずしてそんな亨と行動を共にすることになり…。『ノー ボーイズ，ノー クライ』は二人の青年の成長と友情の物語。人種を越えた二人の青年の心のひだを繊細に描くオリジナルストーリーだ。

　監督は若手のキム・ヨンナム監督。2006年にはエモーションピクチャーズとNHKの共同制作の『俺の青春に叫ぶ』の脚本・監督で長編デビューを飾り注目された人物だ。

　妻夫木は韓国語のせりふに挑んでいるが、「さすがに会話をするくらいうまくはないですが、芝居の上ではOKをもらえるようになりました。言葉を理解しないと役になりきれないので、ひとつひとつの言葉を身につけて撮影に入るためにも、1カ月間はしっかり練習しました。あまりほかの国の言葉を使った芝居はしたことがないので、いい刺激になりました」とコメント。

　それに対してハ・ジョンウは「外国語で難しいセリフであってもしっかり感情移入できていて、一緒に演じていて楽しいです」と語り、二人は演技だけでなく、しっかりとよい関係が築かれているようだ。

　『ノー ボーイズ，ノー クライ』は、韓国の制作会社クラゼピクチャーズと、映画『ジョゼと虎と魚たち』を制作した日本のIMJエンタテインメントが共同制作。日本ではファントム・フィルムの配給で09年公開予定だ。

東京＝野崎友子通信員