【コラム】サンウ結婚報道に欠如する「幸福追求権」


 クォン・サンウ(32)が元ミスコリアの女優ソン・テヨン(28)との結婚を発表した後、祝福する声より「韓流スターの結婚の損得」に関する意見ばかりが持ち上がっている。

 18日に結婚発表をした後、クォン・サンウの人気下落、CM・海外活動の縮小に伴う収益の減少などに関する意見ばかりが飛び交っている状況だ。

 韓流スターは韓国だけではなく、日本や中国など、韓流ブームを巻き起こした地域に数多くのファンがいるという点で収益も莫大だ。過去、韓国国内で収益を得るしかなかった芸能界に新しい収入モデルを提示したという点で、韓流スターの意味と役割は大きい。

 特にクォン・サンウは韓流スターの中でもトップクラスの一人だ。国内でも多くの女性たちの心をときめかせた「万人の恋人」であるだけでなく、韓流ブームを巻き起こしている地域すべての、すなわち「アジアの恋人」であるといえる。

 そんなクォン・サンウが「一人だけの恋人」になる結婚を発表したことにより、ファンが減り、活動範囲が狭くなり、収入も減るとの見方が支配的だ。

 しかしこのような意見には、結婚という問題は個人の「幸福追求権」の問題という考えが欠けている。

 クォン・サンウの結婚発表は個人の選択の結果だ。自分が幸せにする家庭を作るため、相手も自分で決める。その結婚は韓流全体に影響を及ぼすかもしれないが、自分の幸福を捨ててまでクォン・サンウが責任を取るべきものではない。

 さらに、結婚後に訪れることが予想される俳優としての地位の変化についても、クォン・サンウ自身が最もよくわかっているはずだ。にもかかわらず、芸能人として旺盛な活動を繰り広げる30代前半という年齢に結婚を決意したのは、それだけの確信があってのことだとも受け取れる部分だ。

 また、目の前の現象だけを見てクォン・サンウの結婚が「韓流スターとしてマイナスになる」と断定するのは早い。まだ誰も歩いていない道に対する不安があるだけで、検証済みのことではないからだ。

 韓流スターも人間であり、ほとんどがいつかは結婚をするだろう。韓流スターとしての地位、それに伴う収益を失わないためにただ結婚を遅らせることはできない。むしろクォン・サンウが結婚をした後、幸せな家庭を築き模範的な家長となり、韓流スターとしても活発な活動を繰り広げるのであれば、韓流スターたちに新しい道を提示することになるのではないだろうか。

 そうなることを祈りながら、今は新たな出発を宣言したクォン・サンウ-ソン・テヨンカップルの未来を祝福するときではないかと思うばかりだ。

キム・ウング記者
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