脱北した父と息子の悲しいストーリーが観客の目頭を熱くしている映画『クロッシング』(キム・テギュン監督、キャンプB制作)だが、このほど日本輸出とバンクーバー国際映画祭への招待という二つのうれしい出来事に恵まれた。
映画会社関係者は16日、「日本のシネカノンが『クロッシング』を買い付け、日本で公開する。また、9月25日から10月10日まで開催される第27回バンクーバー国際映画祭のドラゴン&タイガー賞(アジアの監督対象)に招待された」と明らかにした。
この関係者によると、『クロッシング』はメディア・非政府組織(NGO)関係者を対象に6月に東京で開かれた試写会で熱い反響を呼んだが、シネカノンはこれに高い関心を示し、輸入を決めたとのことだ。
また、最近韓国を訪れたバンクーバー国際映画祭のプログラマー、トニー・レインズ氏も『クロッシング』を見て深く感銘し、招待の意向を明らかにしたという。
韓国で6月26日から公開されている『クロッシング』は、15日までで86万人を動員、観客100万人突破も目前だ。