暴行疑惑:ソン・イルグク宅防犯カメラ映像を再調査


 月刊誌の女性フリー記者、キム・スンヒ氏が「俳優ソン・イルグクに暴力を振るわれた」と訴え、逆にソン・イルグクが女性記者を誣告(ぶこく)罪(日本の虚偽告訴罪)で訴えた裁判で、大きな争点として浮上した防犯カメラ映像の操作について、検察は再調査を行うことになった。

 検察側の関係者は「ソン・イルグク氏とキム・スンヒ記者の事件を6月17日に割り当てられた。防犯カメラ映像の操作に関し、再調査に入る」と明らかにした。

 今回の事件の最も重要な証拠とされる防犯カメラの映像に関し、検察が再調査に着手するのは、裁判で絶えず申し立てられてきた「映像操作」の可能性を念頭に置いたものだ。

 これについて検察は「誣告(ぶこく)罪による起訴のため、検察の調査に対し偏った見方が持たれる可能性もある。できる限り客観的に事実を把握するよう努力する。客観的な資料を基に、十分調査する」としている。

 そして「操作疑惑が取りざたされているため、専門機関に依頼し、防犯カメラ映像の鑑定手続きを踏むだろう。また、特別チームが事件現場へ行き、直接調べる必要がある。検察の捜査段階で提出されていない資料を含め、事件に関わるあらゆる客観的な資料を基に調査を進める」と今後の計画を説明した。

 検察側の関係者は「今回の再調査が速戦即決で進むとは思えない。しかも、有名人の事件だけに名誉も重視されるだろう。十分な調査を行った後、7月末ごろに結果が出るのでは」と語った。

 大きな争点の一つである防犯カメラ映像に関し再調査が決まったことで、今回の事件の激しい攻防に一つの方向性が見えてきた。

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