秋山成勲、韓国人女性のハートをキャッチ(上)

CMにファッションモデルに大ブレーク中

 黒い顔に小さな目、引き締まった口元の男が、韓国でブレークしている。元在日韓国人の格闘家、秋山成勲(33)=韓国名:秋成勲(チュ・ソンフン)=だ。秋山は現在、自動車・バナナ牛乳・ビールと3本のCMに出演しており、最近も1週間に2‐3件ずつCMオファーが舞い込んでいる一方、歌手としても注目されている。3月にMBCテレビのバラエティー番組『黄金漁場』の「ヒザ打ち道士」コーナーに出演し、パク・サンミンの歌『一つの愛』を披露して以来、人気が爆発。秋山の歌は3月にリリースされたコンピレーションアルバム『恋歌2008』にも収録された。また、先月末、仁川国際空港の特設ステージで開催されたアンドレ・キムのファッションショーで最も注目されたモデルも、肉体派の秋山成勲だった。

 きっかけは、2回にわたり放送された「ヒザ打ち道士」のインタビューだった。放送前まで、秋山は格闘技ファンにしか知られないような存在だった。プライバシーに関する悲運の出来事で、数回メディアの注目を集めたことはあるが、大衆はほとんど無関心だった。特に今、秋山成勲のファンの約70%を占める20‐30代の韓国人女性にとって、秋山は「宇宙人」だった。

 韓国で柔道選手として大成することを願っていたが、地の利がなくその願いをかなえられないまま日本に帰った。日本で帰化した後の釜山アジア大会で韓国人選手を破り金メダルに輝いた。後に異種格闘技ファイターに転身、「国籍は日本だが、それでもこの胸の中、今ここに流れている血は完全に韓国人」と訴えたものの、大衆にとっては非常に重苦しい存在だった。

チェ・スンヒョン記者
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