俳優ソ・ジソブとカン・ジファンは、自ら出演する低予算映画で、少ないギャラにもかかわらず投資までしていたことが明らかになり、注目されている。
これは、『映画は映画だ』を制作する「スポンジ」の関係者が12日、「主演俳優二人はこの映画にそれぞれ一定の額を投資した」と語ったもの。チャン・フン監督が手がける『映画は映画だ』は、現実世界のヤクザと、映画でヤクザを演じる羽目になった俳優が出会ったことから巻き起こる物語。ソ・ジソブとカン・ジファンというトップ俳優がそろってキャスティングされ話題を呼んでいる。
二人は、製作費が韓国映画平均の約3分の1=十数億ウォン程度という同作品に出演するにあたり、通常をはるかに下回るギャラでも快くOKした。それだけでなく、低予算映画をてこ入れするため、一定額をポケットマネーから投資したという。
俳優のギャラに関する問題が懸念されている韓国映画界で、二人のこうした行動は非常に異例にも見える。
スポンジ関係者は「二人は映画に対する投資というよりも、“大勢集まれば何かできる”という考えから、製作費に投資することにしたようだ。商業映画に俳優が投資するケースはあっても、今回のようなケースは珍しい」と話している。
5月15日にクランクインした『映画は映画だ』は、第61回カンヌ国際映画祭のときに開かれたカンヌ・フィルム・マーケットですでに日本に販売された。今秋公開予定。