2日に日本で開催された「ドラマ『太王四神記』プレミアムイベント2008 in JAPAN」は、日本人のハートをとらえた「ヨン様」ことペ・ヨンジュンの人気をあらためて証明した。ペ・ヨンジュンは今日に至るまで絶えず変化を遂げてきた。その歩みを、ヘアスタイルの変化の歴史で振り返ってみよう。
1996年-若さあふれるスポーツ刈り
ドラマ『初恋』でチャヌを演じたペ・ヨンジュンは、同ドラマの序盤にスポーツ刈りで登場、若さあふれる法学部の学生(写真1)を表現した。しかし、兄の復讐(ふくしゅう)のため司法試験をあきらめ、カジノ業界に足を踏み入れる後半部では、より鋭さを出すためさらに短いスタイル(写真2)に変えた。
2001年-理知的な7:3分け
ヨン様ブームに乗って日本でリメークまでされたドラマ『ホテリアー』では、企業買収・合併(M&A)のスペシャリスト、ドンヒョクを演じた。仕事には冷たすぎるほど理性的だが、好きな女性にはとても優しい男。そんなドンヒョクの人物像を表現するため、ペ・ヨンジュンは黒髪を7:3分けにした(写真3)。
2002年-ソフトな印象の茶髪
日本で「ヨン様」と言って真っ先に思い浮かべるペ・ヨンジュンの姿は、02年に放送された『冬のソナタ』でのジュンサンだろう。チェ・ジウ演じる女子高生と初々しい初恋をするジュンサン役のペ・ヨンジュンは、黒い髪を無造作に下ろし(写真4)、17歳の高校生に見せようとしたものの、少々無理があったのも事実。だが数年後、成人したジュンサン(ミニョン)のヘアスタイル(写真5)は、ペ・ヨンジュンのソフトなイメージを最大限に生かし、日本列島を揺るがせる人気のスタイルになった。
2003年-セクシーな「まげ」姿
現代ドラマにだけ出演してきたペ・ヨンジュンにとって、チャレンジだと言っても過言ではなかった映画『スキャンダル』。その中で彼は、朝鮮時代の官職に就いていない貴族でプレーボーイのチョ・ウォンを演じるため「まげ」を結わなければならなかった。現代的なヘアスタイルにこだわってきたペ・ヨンジュンの変身ぶりは、「求められたら女性はそれを拒めない」という魅力を持つこの役にピッタリで、「“まげ”でもセクシーになれる」(写真6)という先例を残した。
2006年-疾風怒濤のロングヘア
放映前から話題を集めたドラマ『太王四神記』の撮影真っ盛りのころ、あるイベント会場に姿を見せたペ・ヨンジュンのヘアスタイルは、ファンにとってある意味ショッキングだった。それまで端正なヘアスタイルで紳士的なイメージだった彼が、長い髪を後ろでギュッと縛り、ポニーテールで出てきたからだ(写真8)。出かけ際に慌てて結んだようなヘアスタイルは、 ペ・ヨンジュンのワーストスタイルだと言われている。
2007年-カリスマ性あふれる「半分結び」
ついにその全容を明らかにした『太王四神記』は、2007年で最も人気の高いドラマの一つになり、「さすがペ・ヨンジュン」と称賛された。彼は長い髪の上半分だけをまとめたスタイル(写真9)で、人間的ながらもカリスマ性あふれる「太王」を見事に表現した。
2008年-女性的なウエーブヘア
『太王四神記』終了後、しばらくメディアの前に姿を現さなかったペ・ヨンジュンを再び見かけたのは、6月2日に日本で開かれた「ドラマ『太王四神記』プレミアムイベント2008 in JAPAN」の会場だった。この日、ペ・ヨンジュンは女性的とも言えるようなロングのウエーブヘア(写真10)で登場した。
このように、デビュー以来ずっと、演じる役柄に合わせさまざまなヘアスタイルを披露してきたペ・ヨンジュン。自分の役に忠実にアプローチしようとする努力を怠らなかったことが、今日の「ヨン様」を築き上げたのではないだろうか。