ドラマの中の女性と男性のイメージが二分化されつつある。
『スポットライト』(MBC)や『太陽の女』(KBS2)など、女性が主人公のドラマでは、女性の強いキャラクターとしての側面を強調している一方、『大王世宗』(KBS)や『イサン』(MBC)など、男性が主人公のドラマでは、温厚なイメージ、善良なイメージを前面に出している。かつては男性の主人公が演じていたキャラクターが、今や女性の占有物になったというわけだ。
『スポットライト』の主人公ソン・イェジンは、社会部の女性記者らしく、とてもりりしい役柄を演じている。特ダネのためであれば変装してまで現場に飛び込んだかと思えば、乱暴な言葉もためらいなく発する。一方、『太陽の女』では、久々にテレビへの復帰を果たしたキム・ジスが、自らの出世のためであれば腹違いの弟妹も見捨て、完全無欠のアナウンサーとして孤軍奮闘する。また、『絶世の美女パク・チョングム』でも、刑事という特異な仕事に就く女性の主人公ペ・ジョンオクが登場し、ひたすら犯人を捕まえるために奔走する粘り強さを見せている。
これに対し、男性の主人公は海のように広く、コーヒーのように柔らかなキャラクターに変貌した。
『大王世宗』のキム・サンギョンは、幼いころから「本の虫」と言われるほど勉強熱心で、人々がみな「朝鮮に生まれたことを誇りに思う」という美しい国を造る夢を持つ人物を演じている。
『イサン』のイ・ソジンもまた、11歳で父・思悼世子の死をじかに見ながらも、最後まで明るさを失わなかった「外柔内剛」型の男性を演じている。
これについてあるテレビ局関係者は「こうした両性の役割の変化は時代の要求だ。男性は強く、女性は弱いという図式が壊れて久しい。これからもこうしたキャラクターの変化は続くだろう」と指摘した。