映画『カン・チョルジュン:公共の敵1‐1』(康祐碩〈カン・ウソク〉監督)に、米国産輸入牛肉がもたらす狂牛病の危険性を指摘する場面が挿入され、話題になっている。
2日、ソウル劇場(ソウル市鍾路区)で映画『カン・チョルジュン』試写会が行われた。
劇中、組織暴力団幹部が運営する焼肉屋に、ソル・ギョングが演じる「無鉄砲な」刑事カン・チョルジュンが現れる。カン・チョルジュンは焼肉を食べながら、暴力団幹部に言う。「国産牛肉を売らないといけないのに、なんでまた輸入牛肉なんて売ってるのか。輸入牛肉は狂牛病も注意しないといけない」と。
最近BSE問題を理由に米国産牛肉の輸入に反対している世論が高まりを見せている中、この日の試写会に訪れた観客は件のシーンに好意的な反応を示した。
しかし、制作サイドでは、米国産牛肉の輸入に反対する意図は全くなかったという。
このシーンについて、康祐碩監督は「米国産牛肉の輸入問題が騒がしくなるかなり前になる4カ月ほど前に撮影したシーンだ。『カン・チョルジュン』が社会性を帯びた映画であることもあって、撮影当時に牛肉輸入に反対する農民集会などが頭に浮かび、国産牛肉を勧めようという思いから、即興でこの台詞を入れただけ」と説明した。
映画『カン・チョルジュン』は今月19日に公開の予定だ。