世界的な巨匠、ジョン・ウー監督は記者会見で、「映画『黄真伊』を見てソン・ヘギョに魅せられ、次回作で出演してもらうことに決めた」と語った。
20日午前10時30分(現地時間)、第61回カンヌ国際映画祭の真っ最中のフランス・カンヌで新作映画『1949』発表会が行われ、ジョン・ウー監督はヒロインにソン・ヘギョを抜てきしたことを発表した。
19日、カンヌで『レッドクリフ』制作報告会を行ったジョン・ウー監督だが、ソン・ヘギョのキャスティングについては何も語っていなかったため、20日の記者会見は報道陣を仰天させた。
プロデューサーのテレンス・チャン氏、男性主人公役の張震 (チャン・チェン)とともに記者会見に出席したジョン・ウー監督は、自分よりソン・ヘギョに関する質問が集中しても報道陣に拍手を促すなど、ソン・ヘギョに細やかな思いやりを示した。
以下は記者会見での一問一答。
‐『1949』はどんな映画?
「1949年を背景にした恋愛映画だ。3組のカップルが登場する。今日はソン・ヘギョと張震だけを発表したが、近くほかの俳優たちも紹介できるだろう。上海の上流社会に暮らす女性が愛する人を失い、台湾へ行く。失意の底で彼女は男性(張震)に会い、人の情を感じると同時に結ばれていくというストーリーだ」
‐制作費はどのくらい?
「800億ウォン(80億円)の『レッドクリフ』よりは少ないだろうが、歴史物なのでそう少なくはないだろう。『ブラザーフッド』のような規模で本格的なラブストーリーを描きたい」
‐ソン・ヘギョをキャスティングした理由は?
「ドラマ『秋の童話』も見たが、映画『黄真伊』がすごく印象深かった。映画でカリスマ性を発揮しつつ、目が輝いていた。だから『レッドクリフ』の編集作業をしていたとき、ソン・ヘギョ側とコンタクトを取った。カフェでソン・ヘギョを待つ間、大変緊張した。とても美しいからだ。これまでわたしが会った女優の中で最も美しいと思う」
‐ソン・ヘギョの第一印象は?
「きれいな女優に会うと、娘のことを思い浮かべる。この世で一番きれいなのはわたしの娘だからだ。だが、ソン・ヘギョに会ったときはしばらく娘のことを忘れてしまった(笑)。もう一人、娘ができたようだ」
‐脚本は誰が?
「『ラスト、コーション』『グリーン・デスティニー』などを書いた王蕙玲(ワン・ホイリン)が担当した。来年9月の公開を目指す」