米誌が『追撃者』を絶賛


 カンヌ映画祭に進出した映画『追撃者』が米国の映画専門誌バラエティーから「手に汗握るジャンルの実験」という賛辞を得た。

 同作品は14日(現地時間)に開幕した第61回カンヌ国際映画祭のミッドナイト・スクリーニング部門に招待され、15日に最初のメディア向け試写会を行った。バラエティー誌は17日、カンヌ現地のレビューで同作品に対する賛辞を惜しまなかった。

 同誌は『追撃者』について「多くの韓国の犯罪映画同様、血まみれのシーンが続出するものの、一人の女性の命を救うために奮闘するキム・ユンソクのトップスター並みの演技が頂点に達している」と評した。

 また「多少長くはあるが、ナ・ホンジン監督の並外れた出来のデビュー作は、韓国で既に大ヒットを記録し、ワーナー・ブラザーズによるハリウッドでのリメーク前にも海外で人気を集めることは間違いない」と絶賛した。

 このほか、「ナ・ホンジン監督が持つ無能な公権力に対する基本的な観点と、私的な報復の倫理に対する問いかけは、ポン・ジュノ監督の『グエムル』や『殺人の記憶』と並ぶ」とした。

 残忍な連続殺人犯と、犯人を追いかける元刑事を描いた同作品は、しっかりしたシナリオと緊迫感溢れる画面、俳優たちの好演により、韓国では公開60日で500万人の観客を動員した。

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