ソン・イェジンら人気女優たちが続々ドラマ復帰

 スクリーンの花たちが今度はテレビドラマで美しさを競い合う。

 これまで映画にばかり出演してきたトップ女優たちが多数ドラマ出演を決めていることから、プライドをかけた激しい戦いがお茶の間で繰り広げられることになりそうだ。


 ソン・イェジンは14日スタートの新ドラマ『スポットライト』(MBC)で、仕事に打ち込む新人女性記者ソ・ウジン役を演じる。この作品はソン・イェジンにとって『恋愛時代』(2006)以来2年ぶりのドラマで、大統領府の金恩慧(キム・ウネ)副報道官をはじめ、多くの女性記者をベンチマーキングし、第2のイメチェンを図っている。ドラマ『夏の香り』(03)の純粋なヒロインから、映画『作業の定石』(05)での自由奔放な姿、同『無防備都市』(07)では悪女役を見事に演じてきたソン・イェジン。この作品では演技力とスター性をあらためてアピールし、人気をさらに集められるかどうか関心が高まっている。


 キム・ジスはアナウンサー局を舞台にした新ドラマ『太陽の女』(KBS)で『スポットライト』のソン・イェジンと対決する。ドラマ『英雄時代』(04)以来スクリーンに活動の場を移し、芸術映画『チャーミング・ガール』(05)で演技力を認められたキム・ジスは、『ロマンス』(06)、『ノートに眠った願いごと』(同)、『愛するときに話すこと』(同)など映画に専念していたが、今回ドラマ復帰を決心した。

 映画でヒット作に恵まれ、最近は「映画女優」という修飾語がすっかり定着したキム・ソナだが、新ドラマ『夜になれば』(MBC)では『私の名前はキム・サムスン』(05)以来3年ぶりにお茶の間に戻ってくる。来月スタートのこのドラマは、キム・ソナの専売特許とも言えるロマンチックコメディーで、今回も明るくコミカルな演技を十分発揮するだろう。


 また、今年後半にはムン・グニョンとソン・ヘギョがテレビに登場する。

 代表的な映画女優で『マイ・リトル・ブライド』(04)、『ダンサーの純情』(05)、『愛なんていらない』(06)などに出演してきたムン・グニョンは、新ドラマ『風の絵師』(SBS)で男装の女性絵師を演じ、成人後初めてという本格的な演技に臨む。先日、同ドラマのイメージカットで男装姿が公開されたが、「本当に男みたい」と話題になり、ムン・グニョンのイメチェンぶりからも目が離せない。


 ドラマ『オールイン運命の愛』(03)や『フルハウス』(04)がヒットし、一躍トップ女優になったソン・ヘギョは、ピョ・ミンス演出の新ドラマ『彼らが住む世界』(KBS)のヒロインとしてヒョンビンと共演することになり、早くも話題沸騰中だ。これまでは「守ってあげたい」と思わせるような「いたいけな」女性を主に演じてきたソン・ヘギョ。だが、『彼らが住む世界』では競争の激しいテレビ局の世界で生き残るため奮闘する女性プロデューサー役に決まり、また別の魅力が花開くか、注目だ。

 女優は俳優に比べ、「○○○が出演しているから」と名前だけで映画で観客を呼べるパワーに欠けていたのが事実だ。その上映画界は最近不況で、トップクラスの女優が多数テレビドラマに活躍の場を移そうとしていることから、今年のテレビドラマ界は例年になく華やかな女優の競演となりそうだ。

チョン・ギョンヒ記者
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