韓国や香港で活躍した中国人元タレント譚静さん(23)が中国・広州市で変死した事件で、韓国人による他殺説が広がっていることに関連し、外交通商部は16日、韓国人は関与していないとの認識を示した。
外交通商部関係者は「譚静さん死亡事件をめぐっては、中国の捜査当局が他殺の可能性がないとの捜査結果を中間発表している。現時点では韓国人で(直接的な死因に)関与した人物はいないと判断している」と述べた。
同関係者は「今回の事件を鋭意注視してきた。現地メディアで韓国人が(容疑者として)取り上げられた以上、今後も状況把握に努める」とした。
また、遺体が発見された前夜に譚静さんと一緒にいたとされる韓国人3人が現地で生命の危険にさらされているとのうわさがあることについて、外交通商部は「そのような状況にはない。他殺ではないということが焦点だ。(彼らが)希望すれば、現地の領事館が積極的に保護を行う」と説明した。
譚静さんは今月5日午前、広州市の高層アパートの外壁にぶらさがった状態の変死体で発見された。遺体が下着姿だったことから、さまざまな憶測を呼んだ。
今回の事件では、韓国人が性的暴行を加えた上で譚静さんを殺害したとのうわさがインターネットや中国の地方メディアで報じられ、波紋を広げていた。中国当局は「譚静さんが酒に酔い、30階から飛び降り自殺を図った」と結論付けている。