先日、「あぁ!高句麗!!日韓友情フェスタ2008」チャリティースペシャルファンミーティングで訪日した天才子役、ユ・スンホ。『太王四神記』でタムドクの子役を演じた彼は「リトル・ハニカミ王子」だった。視聴者をとりこにするその笑顔と人気の秘密に迫った。
―『太王四神記』でぺ・ヨンジュンさんとはお話できなかったそうですね。
「お話をしたかったのですが、オーラがあって近寄りがたい気もして、結局話せませんでした。乗馬の練習をしなければならず、そちらに気持ちがいっていたこともあります」
―ぺ・ヨンジュンさんやクォン・サンウさんといった有名俳優の子役をやることをどう思いますか。これから、どんな人と共演したいという希望はありますか。
「ただ、一生懸命しなければと。子供時代は大事なので、とにかく一生懸命やろうという思いだけでした。誰と、ということなく、いろんな方と共演してみたいです」
―昨年は『王と私』でも子役をやりましたが、2つの時代劇というのはどうでしたか。
「『王と私』は本格的時代劇なので、言葉遣いやアクセントが現代語と違うのでとても難しかったです。『太王四神記』はフュージョンで言葉が現代語なので、やりやすかったです」
―学校と仕事の両立は大変ではないですか? 学校では何が好きですか?
「授業を抜けることが多く、その分を取り戻すために勉強するのは大変ですが、他の人が経験できないことを先に経験している、という意味ではよいことだと思っています。体育が好きです。外に出て遊べるので(笑)」
―学校も仕事もお休みの日は何をしますか?
「勉強したり、バスケットが好きなので、バスケットをしたりします」
―最近、メガネをかけている写真が多いようですが、ファッションですか?
「単に目が悪いんです。強い照明を浴びるのがよくないらしのいですが、2年ぐらい前から悪くなって」
―「国民の弟」、天才子役と呼ばれることをどう思いますか。
「そんな呼び名は荷が重いですが、期待に応えられるように頑張らなければ、と自分に拍車をかける源になります」
―どこが人気の秘訣、チャームポイントだと思いますか?
「自分ではわかりません。ただ、監督さんなどに言われるには、ハンサムでもなく醜くもない、金持ちの子でも貧乏な子でもできる顔なんだそうです。(ハニカミながら)ファンの方々には、目が魅力だと言われます」
―子役でなく、俳優として認められたい、という思いはありますか?
「どう思われているかわかりませんが、与えられた仕事を一生懸命やっているだけで、子役とか大人の俳優とか、そういう区別は自分ではしていません」
―大人になっても俳優を続けたいですか? どんな俳優になりたいですか?
「続けてやりたいです。俳優として、与えられたものに最善を尽くす俳優になりたいです」
最後に、好きな俳優を聞くと、アン・ソンギの名を上げ「いろいろな演技の顔を持っていて、それを完璧にできる方なので、そのようになりたいです」と語った。子役が挙げる名としては意外な気もしたが、アン・ソンギが子役出身で、韓国有数の演技派俳優として活躍を続ける姿に、自身の未来を投影しているのかもしれない。
ハニカミながら、時折返答に詰まってマネージャーに目で助けを呼ぶシーンもあったが、受け答えにはさすが恐るべし子役、と感じさせた。その長い将来を見守っていきたい。
東京=野崎友子通信員