現在月火ドラマで圧倒的な人気を誇る『イサン』(MBC系)の放送が6月9日を最後に終了する。『イサン』の終了後は、最強ドラマの座をめぐり地上波3局が激しい競争を繰り広げることが予想される。
この競争に先頭切って飛び込むのは、キム・レウォン、ナム・サンミ主演の『食客』(SBS系、チェ・ワンギュ、パク・ボムス脚本、チェ・ジョンス演出)。
『食客』(ホ・ヨンマン原作)は昨年映画化され、すでに作品性や興行性が認められている作品だ。宮廷料理の伝統を受け継ぐ「待令熟手」の座をめぐり、繰り広げられる二人の男性の葛藤(かっとう)と争いを描いた。漫画と映画での人気をブラウン管でも得られるか、注目されるところだ。
次に名乗りを上げたのはKBSの『最強チル』(ペク・ウンチョル脚本、パク・マニョン演出)。
KBSは6月3日に終了する『強敵たち』の後番組として、エリック主演の『最強チル』を送り出す。
エリックにとって入隊前の最後のドラマとなった『最強チル』は、朝鮮時代を舞台に繰り広げられるファンタジー・アクション。今年初めに放送された『快刀 洪吉童』(KBS第2)でフュージョン時代劇の新しい幕開けを告げたKBSが、その波に乗り切れるか期待される。
一方、MBCはキム・ソナ、イ・ドンゴン主演の『夜になれば』(キム・ウニ、ユン・ウンギョン脚本、ソン・ヒョンソク演出)で『イサン』の人気をそのまま維持したい考えだ。
文化財監視員と古美術学者のロマンスを描いたこの作品は、ドラマ『私の名前はキム・サムスン』のサムスン役として脚光を浴びたキム・ソナの、お茶の間復帰作として注目されている。また、ドラマ『秋の童話』と『冬のソナタ』を手掛けたユン・ソクホ氏がプロデューサーに、『ランラン18歳』『雪の女王』のシナリオを担当したキム・ウニ氏、ユン・ウンギョン氏が脚本を手掛け、最強スタッフで臨んでいる点も見逃せない。
『イサン』の終了する6月、最強ドラマの栄光を手にするのはだれか。視聴者たちにとっては、うれしい悩みといえるだろう。