女優として両立することが難しい相反するイメージを持つ女優がソン・ユナだ。
1995年、KBSスーパータレントで金賞を受賞し、芸能界にデビューしたソン・ユナは今年でデビュー14年目を迎える。
ソン・ユナがブレイクするきっかけとなったのは98年に放送されたドラマ『ミスターQ』。ヒロイン役のキム・ヒソンをいじめる悪役として視聴者に強い印象を与えた。この後ソン・ユナは、ドラマ『折鶴』『人の気も知らずに』『ホテリアー』などの作品で、特有の大人っぽく優雅な魅力をアピールし、好評だった。
出演するドラマごとに人気を集め、トップスターに躍り出たソン・ユナは、整った美しい顔で都会的美人の代名詞となった。
ソン・ユナは三枚目を演じることも拒んではいなかった。2002年、映画『ジェイル・ブレーカー』で青龍映画賞の女優助演賞を受賞し、コミカルな演技でも認められるようになった。
『ジェイル・ブレーカー』以外ではスクリーンでこれといった活躍をすることはできなかったが、『 不朽の名作』(2000)、『フェイス』(2004)、『阿娘』(2006年)で演技の幅を広げていった。
幅広い演技が可能な女優と評価されているソン・ユナは、ドラマ『オンエアー』がスタートして間もなく、コミカルな演技が大げさで似合わないという非難も受けたが、持ち前の演技力でソ・ヨンウンというキャラクターに溶け込んでいった。そして視聴者は次第にソン・ユナのそのオーバーな演技に魅了され始めた。
脚本家ソ・ヨンウンを好きにならざるを得ない理由、その答えはソン・ユナにある。