東京ドームが張り裂けんばかりの歓声が響いた。東京ドームを埋め尽くしたファン5万人はX JAPAN11年ぶりの復活に歓喜の声を上げた。
28日夜、東京ドームで日本の伝説的なロックバンドX JAPANの3DAYS連続復活ライブ『X JAPAN 攻撃再開2008‐破滅に向かって‐』の初日公演が行われた。1997年に解散したX JAPANのメンバーYOSHIKI、PATA、HEATH、TOSHIは、ギタリストHIDEの死など、つらかった11年間を乗り越え昨年再結成を発表、ファンのハートに再び火をともした。
この日の復活ライブは予定より2時間15分遅れてスタートした。一言も説明がないまま待たされたが、観客は冷静に席についていた。ステージに小さな明かりがともると、ファンはこの11年間の心の渇きを癒すように両腕で「X」の文字を作り、X JAPANの復活を歓迎した。11年待ちわびていたファンにとっては、2時間待たされることなど大したことではなかった。
1曲目の『Rusty Nail』からヒット曲を立て続けに演奏、映画『SAW4』のテーマ曲になっている新曲『I.V.』も披露された。
ファンの胸を締め付けたのは、HIDEの映像だった。1998年にこの世を去ったHIDEは実際にステージの中央で熱いパフォーマンスをしているような特殊映像でよみがえった。HIDEの映像には少なくとも1億5000万円が投じられたという。
総製作費25億円、発売と同時に15万枚のチケットがソールドアウト、17カ国から集まった記者は150人余り、1985年以降265万人に達する累積観客数…。X JAPANの復活ライブはこうした数字だけでも全世界の注目を早くから集めていた。
復活ライブは30日まで続けられ、全世界のテレビを通じ生中継・録画で放映される。X JAPANは5月に10周忌を迎えるHIDEの追悼公演を大々的に行う予定だ。