韓国CM界の長寿スターたち、人気の秘訣は?

 10年という長い歳月の間、変わらぬ人気で愛され続けている長寿スターたち。そんなスターたちがCMで見せる「価値」は何なのか。新鮮さや親近感を失うことなく、いつも変わらぬ安定したイメージも保たなければならない。アン・ソンギ、イ・ミヨン、チャン・ドンゴンなど、CM界を代表する長寿モデルたちの魅力ポイントをみてみよう。

◆変わらぬ価値


 国民的俳優アン・ソンギはルノー・サムスンのセダン「SM5」10周年記念のCMモデルに起用された。

 最近放映され始めたこのCMは、アン・ソンギを通じて「変わらぬ価値」を表現している。10年前も今も変わらぬ魅力と情熱で愛され続けてきたアン・ソンギを通じて、製品のイメージを極大化する戦略だ。今回のCMでアン・ソンギは、鼻歌を歌いながら食事の準備をする飾り気のない姿を見せている。アン・ソンギのいつまでも変わらぬ姿が、SM5の変わらぬ価値と信頼感を伝えている。アン・ソンギは1998年にSM5が初めて発売された当時、個人的にもSM5の525Vモデルを購入しており、CM以外でも話題を集めた。

◆いつも側に


 チャン・ドンゴンは最近、親しみあふれるイメージでスターの力を発揮している。「ジョンウォンさん!」と呼びかける食品メーカー・テサンのチョン・ジョンウォン、友人と酒を楽しむハイトビール「マックス」のCMでのチャン・ドンゴンは、隣のお兄ちゃんであり、弟のような雰囲気を漂わせている。

 SKテレコムのキャンペーン「思い通りにT」のCMも、このようなチャン・ドンゴンのイメージを極大化し注目を集めている。スーパースターのチャン・ドンゴンもシワに悩んでいるという設定にファンが共感。バスタブで自分の細かい日常を語る姿は印象的だ。特に「結婚の話が出たら笑えばいい。シワが増えたらそっと笑えばいい。イケメンの後輩が増えてきたら演技で勝負すればいい。スターであることに孤独を感じたら昔の友だちに会えばいい」という歌詞のテーマソングは、既に流行の兆しを見せている。「当代最高のスターだけれど、一緒に喜びや悲しみを分かち合うこともできるような素朴なイメージがチャン・ドンゴンをさらに輝かせている」というのが業界関係者の説明だ。

◆新たな魅力


 分譲マンションを扱う斗山ウィブのモデルとして活躍中のイ・ミヨンは現在、建設業界の最長寿モデルとしての記録を更新し続けている。88年にデビューして以来、女優として映画やドラマで大活躍しながら、品のあるイメージを保ち続けている点が最も大きな長所だ。

 長い間、優雅なイメージを漂わせてきたイ・ミヨンは最近、化粧品ブランド「エンプラニ」のCM撮影で思い切った変身を遂げた。トレードマークの長い髪をばっさり切り、ショートボブに挑戦したのだ。デビュー20年目の女優のプロ精神があふれている。撮影に先立ち、制作スタッフは堂々として洗練された女性の美しさを強調するため、ヘアスタイルを変えてみてはどうかと提案したという。拒絶されることを予想し、ウィッグを準備していたが、CMのコンセプトに納得したイ・ミヨンは、スタッフの申し出を快く受け入れた。その場で髪を切ったイ・ミヨンに、スタッフは惜しみない拍手を送ったという。ファンもそんなイ・ミヨンのイメージチェンジに熱い反応を見せている。

チョン・サンヒ記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース