イ・ドンゴンは28日午後6時ごろ、オーストラリアで荼毘(だび)に付された弟の遺骨を胸に仁川国際空港に到着した。
喪服姿に沈痛な面持ちで入国ゲートを通過したイ・ドンゴンは、空港で出迎えたほかの遺族らと短い会話を交わした後、直ちに空港を後にし、ソウル市内に設けられた焼香所へ向かった。
空港で待っていた遺族らは、遺骨を抱えたイ・ドンゴンの姿が見えると、こらえきれずに涙を流した。イ・ドンゴンは無表情のまま、充血した目で弟を失った悲しみに気丈に耐えている様子で、周囲の人々の涙を誘った。
オーストラリア留学中だったイ・ドンゴンの弟は20日、シドニーのメーンストリートで中国系の若い男に刺殺された。
弟思いで知られるイ・ドンゴンは悲報を聞いてすぐの21日、両親と共にオーストラリアへ向かい、26日に現地で遺体を荼毘に付した。