俳優ソン・イルグクに暴力を振るわれたとして告訴していた女性フリー記者は、検察の「容疑なし」判定に納得せず、控訴する意思を明らかにした。
18日にソウル市中区貞洞のレストランで記者会見を開いた女性記者キム・スンヒさんは、「記者は記事で語り、俳優は演技で語るべきだが、記事でなく言葉によりこの場で語ることになり、申し訳ない」と述べた後、検察の決定に反感を示した。キムさんは同行していた写真記者二人の公正証書付き陳述書と、病院の診断書を提示し、「襟をかすりもしなかったというソン・イルグクさんの主張が正しいなら、写真記者の陳術書や大学病院の診断書も事実でなくなる」と無念さを訴えた。また、告訴当日に撮影した腫れた唇の写真も見せた。
検察が「容疑なし」と結論づけた証拠となった、事件発生前のキムさんの歯科記録について、キムさんは「当時治療を受けたのは事実だが、歯根破折(歯根が割れた状態)があったということは知らなかった。医師からも説明を聞いていない。検察に10年間の病院の記録を提出した。記録の中には歯根破折に関するものはまったくない」と証拠資料を示した。そして「17日に永東セブランス病院(ソウル市江南区道谷洞)で傷害の診断書をもらった。これを検察にも提出する」と語った。
記者会見中に胸がいっぱいになったのか、数回涙を見せたキムさんは、ネット上に流れている悪質な書き込みに大変傷つき、子どもへの心配も口にした。
キムさんは最後に「事件が終わるまで誠実な姿勢で裁判に臨む。終われば、現場を駆け回る記者として再び働きたい」としながらも「こういう事態になったことに対しては、ソン・イルグクさんに申し訳ないと思っている。(ソン・イルグクが)新婚旅行中なのに、こうした場をセッティングするしかなかったわたし自身も非常に残念」と複雑な胸の内を明かした。
ソン・イルグクは15日、釜山地方裁判所判事に任用されたチョンさんと結婚式を挙げ、新婚旅行でタヒチに向け出発した。