期待の新人AJOO、6年間のトレーニング経てデビュー

 精魂こめて積み上げた塔は容易には崩れない。そしてしっかりした基本は時が経つほど光を放つものだ。

 6年間デビューの日を夢見てトレーニングを重ねてきた新人歌手AJOO(18)。彼は6年間の日々を「退屈だったけれどやりがいのある貯蓄」と語る。ユンナと一緒にトレーニングを受けるという言葉に胸をときめかせた小学6年生の少年は、トレーニングが始まると失望を隠せなかった。

 「最初に歌手デビューの準備をするという話を聞いたときは、漠然と華やかなダンスや歌を想像しました。ところがとんでもない。とても簡単な振り付けや発声を何日も繰り返し、チェックを受けるだけの日々が数年間も続きました」

 放課後、ソウル道峰区から江南まで毎日のように往復することも簡単なことではなかった。デビュー舞台だけを夢見て耐えてきた6年間。長いトレーニング期間に嫌気がさすこともあったが、歌手になるという決心だけは揺らがなかった。

 08年春。ついにAJOOの“精魂込めた塔”が光を放つ瞬間がやってきた。軽快なポップスタイルの曲「ファーストキス」と高難度のダンスでファンの心をわしづかみにした。100%ライブの舞台に、ピアノ、ギター、発声、ダンス、作曲、和声、さらには体力や柔軟性を身につけるために練習したというアクロバットまで、ひとつひとつ積み重ねてきた基本は決して無駄ではなかったことを証明した瞬間だった。

 ルックスと華やかなダンスで「第2のSE7EN」とも呼ばれているAJOOは「嬉しいけれどプレッシャーも感じる。練習中、いつもSE7EN先輩の歌をうたいながら憧れてきたから。これを刺激にして、これからもっと練習に励みます」と語った。

キム・ユンヒ記者
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