仁川観光公社オススメのスポット4選

 仁川は古い都市だ。市内のあちこちに歴史の面影を残す場所があり、島に行けば美しい風景が待っている。仁川観光公社が仁川のお勧めスポット100カ所を選び、最近「仁川観光100景」という本を発刊した。市内35カ所、永興、北島、永宗地域の16カ所、徳積、紫月地域の17カ所、ペンニョン、大清、延坪地域の14カ所だ。このうち、比較的よく知られている所と、家族連れで楽しめる観光スポット4カ所を紹介する。なお、本の内容は仁川観光公社のホームページ(www.into.or.kr)でも閲覧できる。

◆国立生物資源館

 韓半島(朝鮮半島)に生息する固有または自生の生物958種の標本4600点余りが展示されている。昨年10月、西区景西洞総合環境団地内にオープンした。展示されているトラやツキノワグマ、アンコウ、サメ、アザラシなどのはく製はまるで生きているかのように躍動感があり、子どもたちを喜ばせている。サメのウロコやイノシシの皮などにも直接触れることができる。また、ヤギやノロジカなどが生息する山林の生態系も紹介されているほか、画面に現れる鳥や昆虫の名前を押すと鳴き声が流れるタッチスクリーンも人気だ。顕微鏡でカビや植物の花粉の構造を調べることもできる。仁川地下鉄の桂山駅から無料シャトルバスが1日6回運行している。入場無料。

◆水道局山タルトンネ博物館

 1990年代半ばまで約3000世帯が暮らしていたタルトンネ(貧民街)の様子を再現した博物館。東区松現洞水道局山の再開発事業が終わった後に建てられた。小さなたばこ屋があり、その周りの塀には回虫検査を受けるようにというポスターが張ってある。家の中には衣類のしわを伸ばす焼きごてやミシン、形の崩れた合金のヤカン、色あせた写真などがあり、苦しかった時代を思い出させる。かまどで練炭を取り替えたり背負子を背負う体験もできる。展示室には『ヨンジャの全盛時代』といった映画のポスターや当時の雑誌なども展示されており、50‐70年代の庶民の日常を垣間見ることができる。当時を知る人ならばほくそ笑んだ後ふと目頭が熱くなる、そんな博物館だ。入場料200‐500ウォン(約21円~53円)。



◆チュク島「モーセの奇跡」

 チュク島は甕津郡仙才島の南西側の端にある小さな島だ。40人余りの住民が暮らしているこの島は海がきれいで、景色も美しい。干潟には貝が多く、砂利海岸のため家族連れでも楽しめる。この島の魅力は何と言っても「モーセの奇跡」が体験できること。引き潮の時間になると、1日2度仙才島に続く「海の道」ができ、仙才島に歩いて渡ることができる。チュク島だけでなく、仙才島の側にあるモク島やトゥムリなどの島でも、引き潮のときに同様の体験ができる。華城市‐大阜島‐仙才島‐霊興島は橋でつながっており、車でも移動できる。仙才島はアサリが有名で、近くの霊興島に行くと十里浦や長景里の海岸でさわやかな潮風に吹かれながら美しい夕日を見ることができる。



◆大青島の砂漠

 仁川沿岸埠頭の旅客ターミナルで快速船に乗り、4時間で到着する大青島は、手付かずの自然がそのまま残っている島。特に島の北側にある玉竹浦には、海岸からテジン洞に向かう丘陵に沿って、韓国ではほかに見ることのできない砂丘が広がっている。潮流に乗って流れ着いた大量の砂が長い年月をかけてこの丘陵に積もったもの。広さは一時、横2キロ、縦1キロに及んだが、砂の被害を防ぐために植えた松のため、現在はかなり狭くなっている。しかし歩いて砂丘を登ると、足がすくわれるほど砂が多い。

チェ・ジェヨン記者
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