先ごろ、人気グループSHINHWAの入隊前の最後のコンサートが日本武道館で4月18・19日に開催されると発表されたばかりだったが、18日に突如「延期」と報じられた。その間のいきさつを含め、公演の行方について、関心が集まっている。
「SHINHWA4月公演」の一報は、SHINHWA のメンバー、M(イ・ミヌ)の関係者が、先般行われた日本ソロ公演後にもらしたとされる。しかし18日には、SHINHWAの海外公演を担当しているオープンワールドエンターテイメントが、「日本のプロモーター、ウドー音楽事務所と協議したが、前回の公演の精算でウドー側が多大な制作費を請求するなど、納得しがたい問題が発生したことにより、コンサートを延期する」という趣旨の発表をした。
これに対し、名指しされたウドー音楽事務所側は真っ向から反論。「4月の公演に関してオープンワールドから打診があったため、明かされた日程で日本武道館を仮押さえしたのは事実。しかし、オープンワールドにはその旨を伝えただけで、回答を待っている間に公演日程が発表され、驚いた。その後、4月19日にはメンバーのチョンジンは別のスケジュールが入っていることがわかり、本当に開催できるのか、という不安はあった。オープンワールドとはこれまでも仕事をしているが、金銭的な問題は一切発生していない。話し合いもないまま弊社を非難し、弊社のせいで公演ができないかのような見解を一方的に発表されて遺憾」と不快感をあらわにした。
一方、日本でのSHINHWAの事務所は、「4月公演が決定した事実そのものがなく、延期というのもない」とし「メンバーは今、3月のソウル公演の準備に全力を挙げており、その後のことは決定できる状態ではない」とコメントしている。
日本で最終公演開催というニュースが出た後、ソウル公演への関心が薄れるなどの被害も出ており、今回の騒動には、「最後のSHINHWA」をめぐる欲得も垣間見える。メンバーのスケジュールが調整できていない状態で開催計画を先行させたのでは、という憶測もできるが、これによって右往左往させられるファンが一番の被害者であることは間違いない。
東京=野崎友子通信員