ソウルで今、食べ放題のレストランが続々登場


 追加料金を支払わなくても「おかわり」ができるという意味で、韓国の飲食店などでは「リフィル」という言葉が使用されている。ほとんどがコーヒーやジュースなど飲み物のおかわりだけだったが、最近はこれがメイン料理にまで拡大されている。人並み以上の食欲の持ち主や、栄養不足が続いていた人たちにとって飲食店が提供する「無限のおかわり」サービスは、訪れる人々をいつも甘く誘惑する。食べ放題を掲げた飲食店がソウルに一つ二つ誕生するにつれ、飲食店では「味」だけでなく「量」においても激しい戦いを繰り広げるようになった。

 明洞の食い倒れ横丁にある「忠武キンパプ」ビルの2階にある「ワールドワン・カレー専門店」は、日本式のカレーを韓国人の好みにアレンジしたカレー専門店。大きなフライドチキンが添えられた「チキンカレー」をはじめ、野菜カレー、エビカレー、トンカツカレーといったメニューがある。量はかなり多めだが、それでも足りないという顧客のために、ご飯とルーはいくらでもおかわり自由。昼休みの時間になると会社員で混み合い、午後5時を過ぎると紙袋を抱えた買い物帰りの客で賑わう。

 中区貞洞の京郷新聞社の向かいにあるブラジル式炭焼きバーベキューレストラン「イパネマ」は、ブラジルから来たシェフたちが直接肉を焼いて運んでくれる店。牛ロース、ラム、ソーセージ、七面鳥、チキン、豚カルビなど、さまざまな肉が串刺しの状態で運ばれてくる様子は、ここでしか見ることができない珍しい光景だ。好きな肉を好きなだけおかわりすることができ、ビュッフェスタイルのサラダバーもある。

 地下鉄7号線清潭駅12番出口の近くにあるM‐Kitchenは「ステーキのおかわり」が売り物。サーモン、鶏のササミ、牛カルビのステーキという3種のメニューがあるが、一皿でこの3種のステーキを少しずつ味わった後、この中から好きなものを選び、いくらでもおかわりすることができる。


 店内に甘いボサノバが流れる江南駅近くの「ブラジリア」もおかわり自由のステーキで有名な店。ロースなど3種の部位のステーキを好きなだけおかわりできる。肉を焼くグリルが近くにあるため、焼いている様子を見ながら食べれるのも魅力の一つ。

 地下鉄7号線論峴駅と新沙洞の間にある「テプン焼き魚」では一人前の値段でサバやサワラをいくらでもおかわりできる。焼き網の上ではこんがりと焼けた魚たちが顧客らの「おかわりコール」を待っている。店内は近くの会社員はもちろん、遠方からやってくる客でいつも賑わっている。

 3年前、梨花女子大の近くにオープンした「美in」は寿司やカリフォルニアロール、てんぷら、サラダ、フルーツなど、若い女性が好きなメニューばかりを揃えた店。普通の日本料理店と同じように板前が直接すしを握り、顧客はビュッフェスタイルで自分の好きなものを自由に皿に取って食べる。ただし1時間20分の時間制限あり。

 地下鉄2号線の新村駅3番出口近くにある日本料理店「タジョン」は、4年前から「つきだし」の刺し身をおかわり自由にしている。定食を注文するとアワビのおかゆ、ニシンの薬味焼き、エビのてんぷら、牡蠣、手巻き寿司など20種以上のメニューに加え、刺し身まで食べ放題だ。

チョン・ジソブ記者 , パク・サンヒョン記者 , カン・セウォン記者
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