チェ・ジウとイ・ビョンホンは「ハリウッド式」


 ハリウッド方式を取り入れた「公認エージェンシー法案」が推進される中、スターたちもこのシステムを導入し始めている。

 この法案は、従来のマネージャー業務をエージェント(芸能企画者)とマネージャーに分け、エージェントが担当するのは芸能人の(放送局・映画会社・ドラマ制作会社・広告会社などとの)契約業務に限るというもの。

 トップ俳優イ・ビョンホンが独立し立ち上げた「BHエンターテインメント」は、韓国のエージェンシーをリードしていると言えよう。マネジメントと共に海外エージェント業務を並行している同社のソン・ワンモ副社長は、2002年からイ・ビョンホンの日本におけるマーケティングを担当、個人的にも韓流スター、チェ・ジウの日本での仕事を引き受けている。チェ・ジウは現在オリーブナインに所属しているが、海外エージェント業務については別途契約を結び行っているとのことだ。

 また、ソン副社長はハリウッドで活躍中の韓国系モデル兼女優、ウルシュルラ・メイスの韓国内エージェントも務めている。在日韓国人俳優の白竜が韓国映画『良い奴、悪い奴、変な奴』に出演することになったのも、ソン副社長を介してのことだ。

 ソン副社長は「広告代理店で働いていたときに、こうした海外のシステムを知り、効率的だと思い導入した。韓国のエンターテインメント業界は多額の契約金による不公正さがあるにもかかわらず、俳優が望む良質な作品への道は制限されている」と、エージェンシー制の導入を強く主張している。

 その一方で、韓国のマネジメント会社は担当するさまざまな業務のうち、広報マーケティングを外注するケースも多い。「ウィジス」はエンターテイナーたちのマーケティング・広告・プロモーション・企画といった業務を別途担当している。最近、大手のサイダスHQから独立し「夢ING」を立ち上げた人気女優イ・ミヨンのマーケティングプランニングやスターのプロモーション代行を引き受け、注目を浴びた。また、ピョン・ジョンス&ジョンミン姉妹、チャン・ドンシクらが所属するフォーカス・ユユ・エンターテインメントとも同様の方式で契約を結んだ。

 こうした中、米国式エージェンシー業務を行うエージェンシーも目につく。俳優のエージェントではないが、クリエイティブな仕事をする人々の契約業務を行う「クリーク&リバー・コリア」がその代表だ。漫画家イ・ヒョンセのエージェンシーとしても注目されたこの会社は、放送作家、脚本家、監督、プロデューサー、番組・映画スタッフらと、こうした人々が作ったコンテンツの活用や契約業務を行っている。

 また先日、「アクタースターズ・エージェント」という会社も設立された。エージェントシステムを通じ、さまざまな才能を持つ俳優らが韓国の状況に合ったスタイルの活動・コンテンツで進出できるチャンスを作るのが目的だ。

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