歌手KCMは、先月リリースした4thアルバムをネットで違法に配信したP2Pサイトを相手取り、10億ウォン(約1億1300万円)の損害賠償請求訴訟を起こす構えだ。
これは、KCMの所属事務所が4thアルバムの全収録曲を違法に流通させているP2Pサイトに対し、損害賠償請求訴訟などの法的手段を取る方針を打ち出しているもので、K‐POP界関係者らの間で注目を集めている。
所属事務所は5日、「あるP2PサイトがKCMの4thアルバム全曲を違法なダウンロードにより流通させていることが確認された。当社法務チームとの法律的な検討を経て、来週にも訴訟の前段階である内容証明を送る」と発表した。
さらに「アルバム発売から間もない時期に、新規音源を違法にダウンロードできるようにしたのは、レーベルやアーティストに対し、背後から切りつけるような行為。弁護士と相談し、損害賠償の請求額は約10億ウォンになるだろう」と強硬な対応に出る意向であることを示した。
約2年間の準備期間を経て同アルバムをリリースしたばかりであるにもかかわらず、こうした状況になってしまったKCMは「いい音楽を聞いてほしいと思い、三日三晩寝られなかったり、気を失ったりしながらレコーディングを終えた。今回のことで(その苦労が)一瞬にして水の泡になるのでは、と怖くて心配だ。僕を応援してくれているファンの皆さんは合法的な手段でダウンロードしてくださっているが、違法なサイトや一部ユーザーにバカにされているような気がする」と悔しさを語った。