【STAR★ミニドキュメンタリー】(13)キム・ミンジョン

子役から大人の女優へ


 無理はしなかった。

 子役のイメージから脱皮するため、過度な露出に挑戦することも、濃い化粧で顔を飾ることもなかった。ただそのときの年齢に合った役を、テンポよく演技じてきただけだ。

 1990年、MBCベスト劇場『未亡人』でデビューしたキム・ミンジョンは、『孤独の門』『花が咲き鳥が鳴けば』などに出演し、名子役として脚光を浴びた。『土地』のイ・ジェウンとともに「二大子役」だったといっても過言ではない。

 青少年ドラマ『思春期』(MBC、96年)、『カイスト』(SBS、2000年)ではそれぞれ高校生と大学生の役を演じ、スラリと伸びた身長や大人っぽくなった表情などで注目を浴びた。

 その後、ドラマ『アイルランド』(MBC、04年)では心優しいポルノ女優の役をリアルに演じ、熱狂的なファンを得た。『ファッション70s』(SBS、05年)では野望を抱くデザイナー、『天国より見知らぬ』(SBS、06年)では魅力的なトップスター歌手を演じるなど、幅広い役をこなせる演技派女優として認められた。

 映画でも自分に合った役を鋭く選び取った。デビュー作『チャン』(98年)を経て、『バス停留所』(01年)、『バレエ教習所』(04年)で悩み成長する女子高生の役を無理なく演じ、挑発的な魅力を見せた『淫乱書生』(06年)で大人の女優として確かな1歩を踏み出した。

 最近は医療ドラマ『ニューハート』(MBC)に出演、頭脳明晰で自信満々だが心に傷を隠し持つ女医ナム・ヘソク役を好演し、期待以上の反響を集めている。

キム・ユンヒ記者
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