韓国芸能界に若妻タレント旋風


 昨年の韓国芸能界では、若妻タレントの活躍が目立った。イ・ヨウォン、チャン・シニョン、ハン・ガインらは、未婚タレントを差し置いて独身女性役を相次いで演じた。

 彼女らは20代前半で結婚し、一部は「ヤンママ」になった。しかし、まだまだ元気いっぱいで、若々しい美貌を備えている上、結婚という人生経験で演技が成熟し、全盛期を迎えている。

 3歳の娘を持つイ・ヨウォンは昨年初め、SBSテレビのドラマ『外科医ポン・ダルヒ』で好スタートを切り、映画『華麗な休暇』で看護師パク・シンエ役を好演した。現在はKBS第2テレビのドラマ『悪い愛』でトップスターのクォン・サンウを相手にメロドラマのヒロインを演じている。

 出産間近の姿に加え、出産後にはビキニ姿のグラビアを堂々と披露したチャン・シニョンは今年4月に男児を出産後、MBCテレビのドラマ『冬の鳥』で義理深いが恋多き女性ヒジン役を演じている。また、完ぺきな美貌の持ち主ハン・ガインは、タレントのヨン・ジョンフンと結婚して以降もMBCテレビの『新入社員』『Dr.ギャング』、SBSテレビの『魔女ユヒ』などで未婚女性役を演じた。特に『魔女ユヒ』では、 ジェヒ、キム・ジョンフン、デニス・オらイケメン男優とのキスシーンにも臨んだ。

 今年1月に結婚し、8月に長男を出産したオ・ユナも、今年3月にカムバックする予定で注目される。SBSの金曜ドラマ『ウチになぜ来たの』(仮題)でエアロビクスのインストラクター役として登場し、未婚時代よりも健康的でシェイプアップしたボディーを披露する予定だ。

 一方既婚女性だけではなく、離婚経験があるバツイチタレントも若くて美しい女優であればそう大きなハンディにはならない。歌手イ・スンファンと婚姻中にもKBS第2テレビの『オー!必勝ポン・スニョン』でヒロイン役を演じたチェリムは、同局の『ダルジャの春』で恋が苦手な独身女性役を演じた。

 チェ・ジョンアンのカムバックはもっと華々しかった。わずか結婚1年半での破局だったが、MBCテレビの人気ドラマ『コーヒープリンス1号店』に天才的な才能を持った独身画家役で登場し、ルックスは悪いが憎めない男性たちとの恋愛を演じた。チェ・ジョンアンは「シフ王子」というニックネームで知られる美男子タレントパク・シフと化粧品CMで競演するなど、結婚前よりも活躍の幅を広げている。

 30代のバツイチ組の中ではコ・ヒョンジョンの活躍が一際目立つ。子供2人をもうけ、10年余りの結婚生活を経て芸能界にカムバックし、SBSテレビの『春の日』『キツネちゃん何してるの』『ヒット』などで若い男優と息がぴったりの演技を見せた。

 既婚組やバツイチ組の活躍はファンの成熟度にも比例する。女優の私生活はプライベートとして認め、配役を楽しもうという考えが定着したことを示している。結婚と同時に引退を宣言し、出産すれば「商品性」が落ちるとされた過去とは明らかに環境が変わった。

 こうした傾向は、米ハリウッドでも同じだ。人気女優リース・ウィザースプーンは20代前半で俳優ライアン・フィリップと結婚し、2人の子供をもうけたが離婚。それでも未婚のヒロイン役としてトップの人気を誇っている。

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