ソン・イェジン「タトゥーのためなら露出OK」


 ドラマ『恋愛時代』の乙女チックでかわいいバツイチ女性「ウノ」を演じたソン・イェジンが、映画『無防備都市』(イ・サンギ監督)でスリ組織のリーダーに変身した。主に物静かで従順な役柄が多かったソン・イェジンだが、今回は初めて悪女で犯罪者という「悪役」を演じた。『恋愛時代』で演技力を認められ、新たに脚光を浴びたソン・イェジンのイメチェンだけに、周囲の注目も熱い。

 「これまで一度もお見せしたことがない言葉遣い・しぐさ・目つきを披露します。セクシーだけれども相当なワルの目つきです」

 自分を逮捕しようと奔走する刑事、チョ・デヨン(キム・ミョンミン)を誘惑するペク・チャンミになり切るため、ソン・イェジンは台本にもなかった露出を果敢に自ら希望した。ちまたで話題になったタトゥーや後ろからのセミヌードはすべて、ソン・イェジンのアイデアだ。

 「わたしから進んで脱ぎました。最初背中が深く開いたドレスを着ていたのですが、タトゥーがよく見えなかったんです。だから“監督、わたし脱ぎます”って」

 ウエストからヒップにかけて描かれた千の腕と千の目を持つ千手観音像のタトゥーは、役を端的に表現し、彼女自身の変身ぶりを示すもの。それを一番よく知っているのはソン・イェジンだった。だからこそ是非見て欲しいと思い、果敢にドレスを下ろした。女優のほうが先に脱ぐと申し出るケースは珍しいが、彼女のこうした勇気はイメチェンに対する強い意志の現れだろう。

 「“『恋愛時代』はソン・イェジンの再発見”と皆さんおっしゃいますが、わたしはそれほどではないと思います。演技というものは自然に積み重なるものだと思うのです」

 『無防備都市』のペク・チャンミ役も、『恋愛時代』のユ・ウノ役を経験したから可能だったということだ。全く相反するイメージ・演技だが、ソン・イェジンにとっては一連のプロセスに過ぎない。

 「多くの方々がわたしの変身に関心を持ってくださり感謝しているのですが、緊張するのはどうしようもありませんね」

 来月26歳になるソン・イェジン。だが、年に似合ずイ・ソンヒやキム・グァンソクといった一昔前の歌手が好きだ。「徹底してアナログ的に生きる」という彼女だから、演技もゆっくり少しずつ熟していくのだろう。

 スリ組織のリーダーを演じるソン・イェジンと、広域捜査隊の刑事を演じるキム・ミョンミンが展開する、追いつ追われつの犯罪アクション映画『無防備都市』は来月10日公開だ。

パク・ジョングォン記者
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