性同一性障害のイ・シヨン「これからは堂々と活動」

 「突然注がれることになった大勢の視線がプレッシャーにはなるが、近くファンの前で堂々とお話ししたい」

 性転換手術を受けたことが伝えられ注目を浴びている俳優イ・シヨン(本名:イ・デハク)が重い口を開いた。1999年にアンチ・ミスコリア大会に出場したこともあるイ・シヨンは、12日封切りの映画『セックス・イズ・ゼロ2』(ユン・テユン監督)で完全に性転換した体を披露、ファンを驚かせた。

 イ・シヨンは11日夜、記者との電話インタビューで短いながらも心境を語った。やっとつながった電話の受話器から聞こえるイ・シヨンの声は、完全に女性の声そのものだったと言っていい。イ・シヨンは「詳しい話は芸能活動再開後にしたい。何か問題があるから意図的に外部との接触を避けているわけでは決してない」と説明した。

 イ・シヨンは「突然周囲の視線を集中して浴びることになりプレッシャーになったのは事実」とし、具体的な時期には触れなかったが「堂々と芸能活動をするために手術した。近いうちにファンに元気な姿でごあいさつしたい」と言った。

 イ・シヨンが公の場に姿を現していないことについて、世間では「映画のプロモーションに利用されているのでは」と疑う声もある。だが、制作会社「頭師父フィルム」関係者は「話にならない」と一蹴(いっしゅう)した。この関係者は「(イ)シヨンさんが芸能事務所に所属していればこうした状況にもっと柔軟に対処できたのだろうが、一人で活動しているため過度な精神的負担を抱えているようだ。どのような形であれ、彼女が傷つかずに元気に芸能活動を続けられればと望んでいる」と話している。

キム・チョンホン記者
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