【STAR★ミニドキュメンタリー】(8)パク・ジニョン

歌手から作曲家兼プロデューサーへ

 1994年、パク・ジニョンの登場は歌謡界に大きな衝撃を与えた。黒い肌、歌手にしては大き過ぎる(?)体格、そして並外れたダンス力で人々の視線をくぎ付けにした。人々はそんなパク・ジニョン登場に多少の違和感を感じたものの、次第に強く引かれていった。


 デビューアルバムの『僕から離れていかないで』『君の後ろで』を次々ヒットさせたのは、パク・ジニョンの潜在力の一部に過ぎなかった。翌年発表した2ndアルバム『エレベーター』は、歌がこんなにも扇情的になるということを人々に知らしめた。特に、この曲のミュージックビデオにはスーパーモデルのイ・ソラが出演し、悩ましい想像をさせるような映像で再び衝撃を与えた。96年には3rdアルバム『彼女はきれいだった』『サマージングルベル』をヒットさせ、4thアルバムでは『ハニー』『10年が過ぎても』が人気を集めるなど、「性を歌う歌手」というイメージは不動のものになった。

 パク・ジニョンは歌手として全盛期を迎えた97年から新しい分野の開拓を始めた。歌手チンジュのファーストアルバムをプロデュースしたのを皮切りに、god、RAIN、パク・チユンなど、当代のトップスターのアルバムをプロデュースし、パク・ジニョンだけのカラーを徐々に発揮し始めた。2001年に発表した『僕には彼女がいるのに』を最後に、歌手よりも事業家やプロデューサーとしての仕事に力を入れてきたパク・ジニョンは、今年末には「二匹のウサギ」を追う。既にパク・ジニョンが代表を務める事務所所属のワンダーガールズが歌った『tell me』が大ヒットしており、自身も6年ぶりに新しいアルバムを発表、歌手としてもカムバックした。

 芸能事務所の代表、プロデューサー、そして歌手として猛烈な勢いで突き進んでいるパク・ジニョンについて、歌謡界の関係者は「いつあんなにたくさんの仕事をしているのだろうか」と話しているという。来年は米国市場に歌手を進出させる計画まで立てているパク・ジニョン。すべての成功は絶え間ない努力の結果ではないだろうか。

イ・ジョンヒョク記者
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