十代でデビューし、韓国映画界に新たな一ページを加えた女優イ・ミヨン(36)。
1987年、16歳でミス・ロッテに選ばれ、芸能界にデビューした。当時は製菓メーカーでトップ争いを繰り広げていたロッテとヘテが専属モデルを選んでおり、ミスコリア同様、芸能界への登竜門的な役割を果たしていた。その後イ・ミヨンはガーナチョコレートのCMで386世代(90年代に30歳代で80年代に大学に通った60年代生まれの世代)の男性たちのアイドルになり、ドラマ『愛が花咲く樹』(KBS系・89)、映画 『幸福は成績順じゃない』(89)、『そう、たまには空を見よう』(90)などハイティーン向けの作品でヒロインを演じた。
イ・ミヨンは多数の賞を受賞している女優の一人。90年の百想芸術大賞新人女優演技賞をはじめ、2000年の青龍映画賞主演女優賞(映画『魚座』)、01年のKBS演技大賞最優秀女優演技賞(ドラマ『明星皇后』)、03年の大鐘賞女優助演賞(映画『純愛中毒』)など、大きな賞を多数受賞し、大韓民国のトップ女優の仲間入りをした。
『純愛中毒』以来4年ぶりの主演作『肩ごしの恋人』(07)で映画復帰を果たしたイ・ミヨンは、32歳独身の写真家を演じた。これまでの優雅で清純なイメージを脱ぎ捨て、キリッとしたユニセックス的な魅力を表現したイ・ミヨン。30代の女たちが経験する結婚・恋愛・セックスに関するストーリーを30代の視点で演じ、話題を呼んだ。