俳優クォン・サンウは強要容疑で告訴した元マネージャー・ペク被告の控訴審に証人として出廷、証言途中で涙を流した。
クォン・サンウは13日午後5時、ソウル中央地裁刑事合議9部(イ・サンジュ裁判長)の審理で行われたペク被告の公判に証人として出廷、2時間10分の間、審問に応じた。
裁判では公判に先立ち、「証人のプライバシー保護の見地から非公開で行う」として、裁判の進行とは関係のない傍聴者らをすべて退場させた後、非公開で公判が行われた。クォン・サンウは一審でも証人として出廷したが、このときも非公開だった。
クォン・サンウは控訴審で証人として3回におよび召喚されたが、映画撮影などを理由に出廷せず、今回の出廷となった。ペク被告は今年5月、背後に組織暴力団がいるとしてクォン・サンウに専属契約を強要した疑いで懲役8カ月を言い渡され法定拘束された後、10月18日に保釈された。
非公開で行われたこの日の公判で、クォン・サンウは「ペク被告は専属契約を結ばなければマスコミに弱みを暴露するかのように脅迫した」という従来通りの主張を繰り返す一方、ペク被告側は「クォン・サンウが主張した弱みの暴露は状況に合わない」と述べ、双方の主張が食い違った。
また、ペク被告側は検察が提示した覚書作成日と、クォン・サンウとペク被告が会った日が一致しないことを特に強く主張した。
クォン・サンウはこうした攻防の中、感情が高ぶり涙を流した。クォン・サンウに近い関係者は「クォン・サンウはこの件で心配をかけた母親のことを思い、気持ちが抑えきれず涙を流した」と話している。
法廷は当時の状況を知るクォン・サンウの前所属事務所代表を証人として召喚する方針を決めた。次の公判は27日に開かれる予定。